新インク「できる4色インク」採用で写真がよりキレイに!

新モデルの「PRIVIO」BASICシリーズでは、「できる4色インク」と呼ばれる新インクを採用している点も大きな特徴だ。シアン(青系)インクを改良することで色再現領域が13%拡大し、影や髪などの暗い部分がよりくっきりと印刷できるようになっている。新インクを採用したことで、インクカートリッジも新しくなった。

「DCP-J963N」で利用する純正インク「LC211」シリーズ

インクシステムは4色独立式で、発色に優れ写真印刷向きの染料カラーインク(マゼンタ、シアン、イエロー)と、にじみの少ないシャープな線で文書印刷向きの顔料インク(ブラック)が使われている。写真と文書それぞれに適したインクを採用することで、さまざまな用途に利用できるハイブリッドなインクシステムを採用しているのだ。また4色で独立式のインクカートリッジを採用しているモデルは少なく、効率よくカートリッジを交換できる点も魅力だ。

インクは本体前面右側にセットする。カラーインクには写真印刷に適した染料インクを、ブラックには文書印刷に適した顔料インクを採用

4色インクでは、6色インクや5色インクに比べて印刷品質が劣るのではないかと心配する人も多いだろう。だが実際に写真や文書をプリントしてみたところ、十分美しい印刷結果を得られた。確かに6色/5色インクのほうが色合いは派手なのだが、自然な色合いのほうが好みという人も多いに違いない。4色でもまったく問題ないと言えるどころか、写真によってはパッと見では両者の違いがわからないというケースもあった。

「DCP-J963N」の高品質モードでプリントした写真。一度印刷したものをスキャナで取り込んでいるため、結果については参考程度にとらえていただきたい

にじみの少ない顔料ブラックを使った文書印刷では、文字が鮮明にプリントされている(写真左)。両面印刷でも裏写りしにくい(写真右)

ランニングコストは最安クラス

プリンターや複合機で気になるのは、印刷コストがどれくらいになるのかという点だ。「DCP-J963N」の印刷コストはL判光沢紙のフチなし印刷で1枚あたり約17.9円(税抜)、A4普通紙のカラー印刷で約8.1円(税抜)となっている。家庭向けのインクジェットプリンターとしては、印刷コストはかなり安い。写真印刷については、大容量インクを使うことでより印刷コストが安くなるモデルもある。だが標準的なインクカートリッジで写真と文書の両方に使うことが考えれば、「DCP-J963N」のランニングコストは同クラスのプリンターのなかでは最安クラスと言っていい。

■「DCP-J963N」の印刷コストと印刷スピード
印刷コスト 印刷スピード
L判フチなし 約17.9円/枚(用紙代含む) 約14秒/枚
A4普通紙 約8.1円/枚 カラー10ipm、モノクロ12ipm

またブラザー以外の他社製品も含めた家庭向けプリンターでは、これまで新品のインクカートリッジで何枚印刷できるのかが公表されていなかった。ところが2015年の新モデルから、ブラザーは1回のインク交換で印刷できる枚数を公開している。そのデータによると、A4のカラー文書印刷で499枚、L判光沢紙のフチなし印刷で199枚プリントできるとのこと。正直なところ筆者としてはもっと枚数が少ないと思っていたのだが、意外に印刷枚数が多い点に驚いた。

■1回のインク交換で印刷できる枚数
L判フチなし カラー199枚
A4普通紙 カラー499枚、モノクロ375枚

※測定条件についてはブラザー公式サイトをご覧ください。

さらにブラザー製のインクジェットプリンター/複合機は、インクの消費量を削減できる「インク節約モード」に対応している。輪郭部分だけが濃く印刷されるようになり本来の結果とは異なるが、インクの消費量を大きく減らすことが可能だ。ランニングコストを抑えたいなら、ブラザー製品一択と言ってもいいだろう。

パワーアップした専用アプリでより便利に

「DCP-J963N」を始めとする「PRIVIO」シリーズは、専用アプリ「Brother iPrint&Scan」を利用することでスマートフォンやタブレットからでも写真/文書の印刷やスキャン、コピーが可能だ。アプリの利用には本体とモバイル端末が同じネットワークに接続されている必要があるが、WPSやAOSSといった簡単接続機能を使ったり、無線ルーターなしで接続するWi-Fi Directを使えば、接続作業は比較的簡単に行なえる。

スマートフォン/タブレット向けのアプリ「Brother iPrint&Scan」。左がAndroid端末用で、右がiOS端末用だ

アプリからはパソコンと同様に、印刷やスキャン、コピー、端末状態の確認が行なえる。わざわざパソコンを起動しなくても利用できるのはとても手軽でありがたい。印刷時には端末やメモリーカードに保存した写真や文書を選べるほか、各種クラウドサービスに保存されているファイルも利用できる。スキャンした資料についても端末やメモリーカード、クラウドサービスに保存可能だ。

プリントできるデータは、端末/メモリーカードに保存した写真や文書、クラウドサービスに保存した各種ファイル、ウェブページ、メールの5種類(写真左)。クラウドサービスを利用するにはアプリをインストールしたあと、「Brother iPrint&Scan」との連携設定を行なう必要がある(写真中)。PDFやオフィス文書などの印刷にも対応しており、軽快な動作で作業をスムーズに行なえる(写真右)

原稿台やADFに資料をセットしたあと、アプリからスキャンできる。スキャンした資料は端末やメモリーカード、各種クラウドサービスなどにPDF/JPEG形式で保存可能

「Brother iPrint&Scan」自体は従来モデルでも使われていたが、15年モデルから最新のアップデートにより新たな機能が加わった。たとえば印刷前にコピー内容を確認したり、スマホから写真をトリミングしたりできる。特に筆者が便利だと感じたのは、インクカートリッジの型番を確認できる機能。インクがなくなってショップへ買いに行った際やインクの特売を見かけたときに、自分が使っているインクはどれだったわからなくなっても、アプリを見ればスグに確認できる。見た目はやや地味な機能ではあるが、意外に役に立つのではないだろうか。

「コピープレビュー」は、印刷前にコピー内容を確認できる新機能。原稿をセットする方向を間違えても、用紙をムダに消費しなくてもすむ

印刷前に写真のトリミングも行なえる

アプリからインク残量を確認できるほか、使っているインクカートリッジの型番も参照できる。ショップで目的のインクを購入する際に、どれを買えばいいのか迷うことがなくなるはずだ

以上のレビューから「DCP-J963N」は使い勝手と印刷品質、そしてコストパフォーマンスに優れたインクジェットプリンターであることがおわかりいただけただろう。プリンターや複合機の買い替えを検討している人は、ぜひ候補のひとつとして検討していただきたい。きっとそのお得さと便利さに満足するはずだ。

(マイナビニュース広告企画:提供 ブラザー販売)

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