アベノミクスの効果で景気回復!

このところ、ずっとデフレが続いており、PC周辺市場も「安い」「安い」のプライス合戦が熾烈だった。しかし、昨年ぐらいから徐々に影響が顕著化し始めているのが、景気回復へ向けての政策が施行されはじめたことによる所得の増加への期待だ。

難しい話は経済方面に明るい方にお任せするが、景気が回復して所得もアップ! というストーリーは、誰もが待ち望んでいる状況だろう。すでに一部の業界ではボーナスが前年比プラスになる企業も多くあるという。「え? うちの会社はぜんぜんだよ?」という人の方が実際には多いと思うが、とある経済学者やコメンテーターの方の意見によると「自分自身が『景気が上がった!』と思い込まないと本当の景気回復はやってこない」という話も聞く。

それはある程度納得できる。財布の紐を締めてしまえば、当然消費行動は抑制されるし、市場の動きも鈍くなる。これが今までのデフレスパイラルの原動力ともなってきたわけで、それから脱却しようと思えばお金をバンバン使うのが正しい!? のだ。

ということで、前置きが長くなったが今回の趣旨はちまたで話題のアベノミクスに乗っかって、いっそのこと景気よくPCも乗り換えてしまおうという内容になる。とはいえ、無駄遣いをしろとかそういう意味ではなく、上手にPCを乗り換えて快適なデジタルライフを過ごすことが目的なので、ぜひお役に立てていただきたい。

BTOで選ぶ、コスパ最強PC!

どうせお金を使うなら良い物がいいに決まっている。これはどんな物を買うにも共通していえることだ。PCにおいてはコストパフォーマンスが全てであり、みなさんにもまずはそこを目指していただきたいところ。

例えば、「メールとインターネットしかやらないよ」というあなたでも、スマホやケータイで動画を撮ればそれを編集する機会はあるはず。また、MP3プレーヤーを持っていれば、楽曲を管理したり、曲順を自分好みにしたりと、PCを活用しなくてはならないケースは非常に多いのだ。そんな人もPCを買い替えれば心機一転! 今までのように簡単な編集や、音楽CDの取り込みに長い時間を掛けていたわずらわしさから、開放される心地よさをぜひ味わってほしい。

デジタル市場の現状を少しかいつまんでお話しすると、来年4月のWindows XPのサポート終了を受けて、OSの載せ替え需要が高まっており、デバイスでもインテルが最新CPU「Haswell」を発表したばかりという流れになっている。いわば、買い替えるなら今、という状況が揃っているのだ。

買い物上手が選ぶべきBTOコスパモデル
マウスコンピューター LM-RH500S

CPU インテル Core i5-4430
チップセット インテル H87 Express
メモリ 8GB(期間限定無償アップグレード対象)
ストレージ 1TB HDD(期間限定無償アップグレード対象)
グラフィックス AMD Radeon HD8770
OS Windows 8 64bit
価格 79,800円(税込)

賢い選択をするコツ

さて、コストパフォーマンスを追求するには、デバイスやOS選びに無駄があってはならない。ここでは、現時点で最良と思えるパーツチョイスを考えてみよう。

選択すべきOSは実際にはWindows 8一択となる。なので、メモリ搭載量を多くできる64bit版を選んでおけば問題はない。無印と「Pro」があるが、自宅で使う限りProは不要。よって、「Windows 8 64bit版」が正解だ。同時にメモリを可能な限りたくさん積んで置きたいところだが、これも余程のことが無い限り8GB(4GB×2)もあれば十分である。将来的にアドビのソフトウェアで動画も画像もグリグリ編集するのであれば、倍の16GBも視野に入れておくようにしよう。

その他のデバイス選びにはCPUとGPU、2つの視点が必要だ。インテルCPUでいうと、コスパ最強は「インテル Core i5」シリーズになる。上位、下位にもそれぞれラインナップはあるが、下位のCore i3は廉価にまとめたい人向けとなり、Core i7はより負荷の高い操作を日常的に行うひとにオススメだ。Core i5の中でも「Core i5-4430」は、4コア、ターボブーストテクノロジー、キャッシュ6MBと、上位に劣らない機能を秘めつつ、コストも抑えられるので人気のモデルだ。

インテルCPUにはインテル HD グラフィックス機能が内蔵されているので、実質グラフィックスカードは不要となる。だが、動画編集やちょっとしたゲームも楽しみたいというのであれば、グラフィックスカードを用意したほうが、満足のいく結果が出やすい。とはいえ、余程のゲームマニアや動画編集マニアでなければ、ハイエンドモデルを選択する必要はない。将来性を考えて、なるべく最新のアーキテクチャを採用したグラフィックスカードの中でリーズナブルな物を選んでおけばオッケーだ。

最後にストレージについてだが、容量に関しては内蔵、外付け、NASなどの方法で後からでも自分で追加することができる。最近では標準仕様のままでも1TB程度の容量のHDDが搭載されるので、当面はこれで困ることはないだろう。できればデータ転送が高速で快適なSSDを選ぶことも考えていただきたいが、そこはコストとの兼ね合いになるので財布と相談しておいてほしい。