埼玉県がオタク化しつつあるらしい。鉄道博物館のさいたま市、『となりのトロロ』の所沢市、『鉄腕アトム』の新座市(オタク的には『無敵鋼人ダイターン3』な気がする)、『クレヨンしんちゃん』の春日部市などに加えて、昨年『らき☆すた』で鷲宮町と幸手市がクローズアップされたことが大きかったようだ。最近では埼玉県の手で「埼玉ちょ~でぃーぷな観光協会」なるサイトまで設置されている。
しかし、いかなるメディアでもまだ報じられていないオタクスポットが埼玉に存在するのをご存知だろうか!……じつはまだ始動前なので、知られてなくて当たり前なのだが、以前取り上げた「アーケードゲーム博物館計画」のゲーム倉庫が、埼玉県の熊谷市から南埼玉郡菖蒲町へと移転。ついにこのほど、第2期の開放をスタートさせる運びとなったのだ。
アーケードゲーム博物館計画と言えば、名物の大型筐体『ギャラクシアン3』。「今度の日曜に組み立てますので、よければどうぞ」と連絡をいただいたので、お言葉に甘えて今回も取材にお邪魔してみた。
ところで倉庫のある菖蒲町から『らき☆すた』の鷲宮町までは、じつは距離的には結構近い。おそらく今後セットで訪れる人も多いと思われるので、先に鷲宮町に寄ってみることにした。
鷲宮駅から鷲宮神社へと歩いてゆくと、『らき☆すた』と書かれたポスターやのぼりがあちこちに出ている。こういう期間限定っぽい盛り上がり方は、なんとなく大河ドラマの舞台となった町の雰囲気に似ている。この日は雨模様だったが、それでも神社の境内にはアニメファンらしい参拝客が何組か見受けられた。
東武伊勢崎線の鷲宮駅です。駅前には初音ミクグッズで待ち合わせる玄人筋の方も |
駅から10分ほど歩いて鷲宮神社に到着。右手が休憩処の大酉茶屋 |
神社や商店街の人に『らき☆すた』ファンの印象を聞いてみたが「ルールを守ってくれるおとなしい人が多い」という肯定的な意見が多かった。4月頭に行われたイベントには全国から約4,000人のファンが集まったそうだが、大きなトラブルもなく無事終了したという。ついに最近では地元のおばあちゃんでも「この子はこなたちゃん、この子はかがみちゃん」とメインキャラの見分けがつくまでになっているとか。おそるべし、『らき☆すた』人気。
……さて、あやうく本題を忘れそうになったが、今回はあくまでもアーケードゲーム博物館計画の取材。鷲宮駅に戻り、東武伊勢崎線からJR宇都宮線へと乗り継いで白岡駅へ。さらに白岡駅からバスに乗って倉庫へと向かう。距離的には近いのだが、乗り換えに結構かかる。
倉庫ではすでに『ギャラクシアン3』の組み立てが始まっていた。以前置かれていた熊谷の地下倉庫では全体像がわかりにくかったが、こうしてあらためて広い場所で見るとやはりデカい! 日曜大工という言葉があるが、目の前で行われている作業は、もはやゲーム機の組み立てという枠を超えた「日曜建設」の領域に達している。
この日は約30名ものゲーマー有志が集まっただけあって、見込みよりも早いペースで進んでいるようだ。組み立ててもよし、見物してもよし、完成させて遊んでもよし、大人の巨大工作は次回に続く!
<お知らせ>
アーケードゲーム博物館計画では、ゴールデンウイークに開放日を設けます。開放日は2008年4月27日(日)、4月29日(火・祝)、5月3日(土・祝)~5月6日(火・祝)です。開放時間は12時~18時30分となっています。
公式サイトの「必ずお読みください」を一読の上、ルールを守ってご訪問ください。なおゴールデンウイーク以降の開放日は、同サイトにて告知される予定です。
またアーケードゲーム博物館計画では、倉庫の維持費用の調達と、設置スペース確保のため、余剰分のアストロシティ筐体(先着10台)を有償にて引き取ってくれる方を探しています。詳しくはアーケードゲーム博物館計画までメールでお問い合わせください。