緊迫した訓練で技術を磨き抜く
交通管理隊の仕事のフィールドは、車が時速100kmを行き交う高速道路。常に危険と隣り合わせの場所です。だからこそ、隊員は現場で起こりえるあらゆる事象を想定した訓練で鍛え、ドライバーの安全はもちろん、自らの安全を守るための技術を身につけるのです。
訓練の基本は「旗降り訓練」
隊員は常時2人1組で行動し、高速道路上で作業を行います。作業中は必ず1人は旗を振って後続車の注意を促します。そのため、旗振りは、隊員の基本中の基本。訓練でも、2人1組でお互いの振り方や姿勢をチェックし、時には数十分も旗を振り続けます。
このほかに、事故・故障車など車線を規制するための規制訓練に加え、落下物の速やかな回収や救命救急など、訓練の内容は多種多様です。また、体を動かす訓練だけではありません。過去の事故事例による検討会や、最近人気の高いハイブリッドカーの故障対応について、自動車メーカーの講師を招いての講習を受けるなど、さまざまなスキルアップに日々努めています。
訓練の成果を毎年披露
毎年秋には、日頃の研鑽の成果を披露する実践的なコンテストや研修会を各地で開催しています。めったにみることができない、隊員の事故処理の様子を間近で見学することができますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。