30分の料理で、30代男性は80kcal消費できる

タニタ開発部開発企画課の西澤です。ダイエット効果をなかなか実感できない方は、日常生活の動き=活動量を見直してみるといいでしょう。スタイルを維持している方の行動を見ていると、実はこまめに動いていることが分かります。実際、肥満の人とスリムな人の最も大きな違いは日常活動の消費エネルギーの差であるというデータが発表されています。

洗濯物を干すのも工夫しだいでカロリー消費は2倍に

料理や洗濯、掃除など、家事をこなすだけでもカロリーは消費されます。例えば、30代男性が掃除機を15分間かけると56kcal消費でき、これを一週間続ければ392kcalにもなるのです。掃き掃除なら15分で60kcalと、さらにカロリーを消費できます。

毎日少しずつ掃除をすれば、常に清潔な状態をたもてるのはもちろん、カロリー消費にも効果的です。面倒な家事も、ダイエットに役立つと考えれば楽しく感じられるでしょう。

より効率的なカロリー消費を目指すなら、家事にひと手間プラスしてみましょう。洗濯の時にワイシャツの襟や袖を手洗いしたり、シワをきちんと伸ばして干したりと、丁寧に作業することで消費カロリーが2倍にアップします。

家事に関わる行動の消費エネルギー

その他日常に関わる行動の消費エネルギー

子どもと外で30分遊べば、日本酒一合分のカロリーをクリア

お子さんを抱っこしたり、一緒にお散歩したりすると、結構体力を使いますよね。このように、育児に積極的に取り組むことも、カロリー消費には効果的です。

公園でお子さんと鬼ごっこやボール遊びをすれば、30分間で185kcalも消費します。日本酒一合が185kcalですから、前の日にちょっと飲み過ぎた時でも、すぐに挽回することができるでしょう。楽しく遊べば30分なんてあっという間ですよ。

活動量は少なくなりますが、室内遊びでもカロリーを消費することができます。家族のコミュニケーションを楽みながらダイエットができるなんて素敵ですよね。

育児に関わる行動の消費エネルギー

次回は、趣味にまつわるカロリー消費についてお話しいたします。

監修者プロフィール : 西澤 美幸(にしざわ みゆき)

タニタ開発部開発企画課課長。栄養士。グラフや演算式を作ることが大好きという数式オタク的な気質を生かし、体脂肪計・体組成計や活動量計など様々な商品の中身となる多数の演算式を開発。また、『続・体脂肪計タニタの社員食堂』(大和書房)の監修を担当。