めんつゆ味のマンネリを打破しようと、巷にあふれる"そうめんのアレンジレシピ"。タレを洋風にしたり、調理法を変えたりと、いずれもさまざまな工夫が凝らされているが、そうめんに最も合うアレンジは、どんなメニューだろうか。
今回は、「CaSyお料理研究部」が行った「そうめんダレ6種・アレンジ料理3種の食べ比べ」の様子を取材。家事代行サービス「CaSy」で料理スタッフとして働く研究部員が実際に調理し、食べ比べた採点結果を紹介しよう。
家庭料理のプロが採点!
今回食べ比べに参加したのは、CaSyの料理スタッフなど7名。いずれも、家事代行で活躍している家庭料理のプロだ。数々のアレンジレシピを実際に調理・試食し、味の特徴やそうめんとの相性などを10点満点で採点。「そうめんダレ」「そうめんアレンジ料理」のベスト3をそれぞれ決定した。
食べ比べたのは、以下のメニュー。インターネット上に掲載されているレシピを参考に、それぞれのスタッフが独自にアレンジを加えて、いずれもおいしく仕上げたものだ。
つけダレ6種
・味噌チーズつけダレ
・トマトつゆ
・ラー油入り豆乳つけダレ
・冷や汁風そうめんつけダレ
・塩つけダレ
・カルボナーラ風つけダレ
そうめんアレンジ料理
・ビビンそうめん
・サバ缶そうめんチャンプルー
・そうめんピザ
ビビン麺、チャンプルー、ピザ……軍配が上がったのは?
まず、「そうめんアレンジ料理」で最も人気が高かったのは「そうめんピザ」。ゆでたそうめんに粉チーズを混ぜ、フライパンで焼き上げたものをピザ生地に見立てた一品だ。筆者も試食したが、味はピザそのもの。参加者からは、「生地がそうめんだと分からないほどのスーパーアレンジ!」と絶賛の声が寄せられた。
「ピザ生地と違いあっさりしているので、ヘルシーで子どもから大人まで楽しめる」との意見も。そうめんの気配を感じさせない味わいは、まさにマンネリ打破にぴったりだろう。
次いで「ビビンそうめん」も人気を集めた一品。ゆでて冷やしたそうめんに、キムチ、めんつゆ、酢、コチュジャン、きゅうりなどを混ぜただけの簡単なメニューだが、「時間が経ってもおいしくいただけるのがすごい」など、味に対する評価が高かった。
調理過程では、きゅうりを塩もみしたことで、シャキシャキとした食感につながったとのこと。トライする際は、ぜひ一手間加えてみてほしい。
固めにゆでたそうめんを、サバ缶、ねぎ、塩、しょうゆ、だしの素などと一緒に炒めた「サバ缶そうめんチャンプルー」は惜しくも3位となったが、「レモンを搾るとさっぱりいただける」という。試食してみると、たしかにアジアンテイストに仕上がり、食べやすい味わいになったので、試してみる価値はあるだろう。
そうめんに最も合うつけダレは?
そして気になるつけダレの1位は、白ゴマ、味噌、めんつゆなどを混ぜ、スライスしたきゅうりを加えた「冷や汁風そうめんつけダレ」となった。「きゅうりのシャキシャキとした食感がひんやり感をアップさせてくれる」「甘みもあって食べやすい味」と高評価。暑い夏でも食欲をそそる味付けが票を集めたようだ。
2位となった「ラー油入り豆乳つけダレ」は、豆乳、めんつゆ、ラー油などを混ぜた中に刻んだネギを添えたもので、「あっさりそうめんがちょっぴり濃厚になる!」との意見が寄せられた。ネギ、ラー油との相性を評価する声も多かった。
3位は、味噌、ごま、粉チーズなどを混ぜて作った「味噌チーズつけダレ」。味噌とチーズのコクが効いていて、「絡めて食べやすく食欲も進む」との評価だった。
あくまで筆者の感想ではあるが、惜しくもトップ3に入らなかった「カルボナーラ風つけダレ」もそうめんの概念を覆す斬新な味わいでおいしかった。「トマトつゆ」「塩つけダレ」は、さっぱりと食したい時にオススメだ。
味噌やラー油、チーズなど、パンチの効いたトッピングを加えたり、食材を工夫して食感を出したりすることで、そうめんのおいしさは、さらにバージョンアップするよう。今回の採点を参考に、ぜひこの夏は自分好みのアレンジレシピを開発してみてほしい。