マカフィーは27日、2017年第1四半期の脅威動向と、同社が注目するセキュリティインシデント3点について解説した。冒頭、同社セールスエンジニアリング本部 本部長の櫻井秀光氏が今年第1四半期の脅威動向について説明。新種のマルウェアを3カ月間で3,200万件検知しており、毎秒4種見つかっている計算になるという。
特にマルウェアキャンペーンのような動きではないものの、この3年間「(検知数が)2四半期減少ののち、3四半期増大する」という傾向になっていることから、来期も検知数は伸びるだろうと説明していた。モバイルマルウェアに関してはAPAC(アジア太平洋)地域で2倍に増加しているが、これはインドで「プレミアムSMS」(コンテンツ利用料などを課金できるSMS)を使った攻撃が多かったためと分析している。
Androidを標的としたランサムウェアが増加
Mac OSを攻撃するマルウェアは前期よりは減少しているが、前年同期比の10倍と大きく伸びており「Mac OSは安全という神話は過去のものと考えた方がよい」という。またランサムウェアはAndroidプラットフォームを標的としたCongur系マルウェアが主要因となり、前期比80%増と引き続き注意する必要があるという。
マクロウイルスに関しては、2016年に特定のボットが使っていたために急増したが、この活動が終了したので減少傾向にあるとした。