皆さんは、東京・新橋にある「加賀屋」という居酒屋をご存じだろうか。
新橋SL広場から歩くことおよそ1分。飲食店が立ち並ぶ賑やかな通り沿いにその店はある。
今は詳しい説明は省くが、駅近で気軽に"狂気"を味わえる名店なのだ。
普通の合コンは疲れる
さて、話は少し戻って、皆さんは合コンの店選びに困ったことはないだろうか。気軽に居酒屋にするべきか、おしゃれな店でポイントを稼ぐべきか、参加費の配分をどうするか……。
合コンが始まってからも問題だ。話す内容、頼むドリンク、運ばれる料理、スタッフの接客態度……。どこかに穴があったらと思うと気が気でない。ノリノリで予約した店の名物料理を「私これ苦手なんだよね」とか言われた日には10日は引きずる。というか、基本的に気合いを入れてしまうほど"減点"がシビアになるのが合コンなのだ。
そこで筆者は考えた。
全てを"狂気"で上塗りすればなんとなく許されるんじゃないかと。
というわけで、今回は「加賀屋」で合コンをすると盛り上がるのか? を検証したいと思う。
メンバーは6人
まずは男性メンバーを紹介しよう。なお、今回の会は男女3:3で行う。
■砂山
筆者。
■ゴロウ(仮名)
彼女と別れた翌日に会社で泣いたことがある。
■ツヨシ(仮名)
「近くの店で彼女が飲んでるんスよ……」と怯えていた。
続いて女性メンバーを紹介。
■ユリエさん(仮名)
今回の女性メンバーを集めてくれたが、「あ、今日の合コンって顔出し? 女の子に伝えてなかった」と言って筆者の肝を冷やした。
■ヨシコさん(仮名)
帰国子女のため男性陣が不用意に英単語を口にすると「発音が全然違う」と怒られる。
もう1名は仕事の都合で遅れて参戦することのことだった。
かくして「加賀屋」での合コンが幕を開ける。
入店して感じる"手応え"
加賀屋の入り口は普通だ。
と言うより、この程度のおかしさに引っかかるようではこの先やっていけないのである。
入店して席に着くと、すでに隣のテーブルではおっぱじまっていた。
エプロンをかけベレー帽をかぶったマスターが、女性客の似顔絵を描いているのである。
妙にうまい似顔絵を女性に手渡してマスターが奥に退場していったとき、我々は訳も分からず拍手をした。何が起きたのか誰一人として理解していなかったが(後に飲み物を持ってくるときのパフォーマンスだと判明する)、ユリエさんとヨシコさんもなんとなく楽しそうに見えた。
イケるぞ、加賀屋。