【レポート】

避妊のために男性ができること、女性ができること

1 女性が主導権を握れる避妊法もある

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女性主導の避妊法もあります

あなたは、パートナーと性行為をするとき、正しい方法で避妊をしていますか? 「毎回ちゃんとしているから大丈夫」と思うかもしれませんが、もしかしたらその避妊法は確実ではないかもしれません。

今回は、避妊の選択肢について、男性主導で行うものと、女性が主導権を握れるものに分けて紹介します。それぞれの避妊率を再確認して、いつもの避妊法を見直してみましょう。

男性主導の避妊法

■コンドーム: 一般的な使用では避妊率約86%、理想的な使用では約97%
男性器にかぶせて使うゴム製の避妊具で、精液が女性の腟内に入るのを防ぎます。ドラッグストアやコンビニなどで手軽に入手でき、使い方も簡単なことから、日本ではもっとも一般的に使われています。避妊のほか、性感染症の予防策としても有効です。

ただし、正しい方法で使えれば高い避妊率を発揮しますが、うまく装着できなかったり、破れたりと失敗する場合もあり、必ずしも確実な方法とは言えないでしょう。また、ラテックス(天然ゴムに含まれる主成分)のアレルギーの人は使用できません。

■パイプカット(精管結さく術): 避妊率約98%
精子の通り道である精管をしばることで、射精される精液に精子が含まれないようにする避妊手術のこと。一度手術すると元に戻すことが難しいので、もう子どもを望まないという男性にしかすすめられません。手術がうまくいけば、ほぼ確実に避妊でき、射精の感覚にも影響はありません。ただし、手術後1カ月程度は、前立腺や精のうに残っている精子が出てくることがあるので注意が必要です。また、性感染症の予防にはなりません。

女性主導の避妊法

■低用量ピル: 避妊率約99.9%
卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種の女性ホルモンを成分に含む経口避妊薬。正しく服用すれば約99.9%という高い確率で避妊できます。ただし、性感染症を防ぐことはできないので、コンドームの併用をおすすめします。使いたい場合は、ピルを取り扱っている医療機関を受診し、医師に処方してもらう必要があります。体の状態や既往歴によっては、服用できないこともあります。

■ミレーナ(IUS): 避妊率99%以上、銅付加IUD: 避妊率約92%
「ミレーナ(IUS)」は、子宮内に装着した器具から持続的に黄体ホルモンを放出するシステム(子宮内避妊システム)のこと。黄体ホルモンの作用で子宮内膜が薄くなるため、受精卵が着床できなくなります。「銅付加IUD」は、銅イオンを放出する子宮内避妊用具。子宮内に、体にとっては「異物」である器具を入れることで、受精卵の着床を妨げるとともに、銅イオンの作用で精子と卵子が受精するのを妨げます。

いずれも、使用する場合は婦人科を受診して医師に装着してもらい、その後も定期的に検診を受ける必要があります。一度装着すると、避妊効果は2~5年間持続します。ただし出産経験のない女性は、子宮の入り口が狭いため装着が難しく、あまり向いていません。体の状態や既往歴によっては装着できない場合もあります。

■ペッサリー: 避妊率約80%
子宮の入り口にフタのようにして装着するゴム製の避妊具で、精子が子宮に入るのを防ぎます。使いたい場合は、ペッサリーを扱っている婦人科を受診して、医師に自分に合ったサイズを選んでもらいます。自分で取り付けと取り外しをするので、使い方の指導を受ける必要があります。入手しにくい上に装着にコツが必要で、避妊率もそれほど高くないため、現在ではあまり使われていません。

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目次
(1) 女性が主導権を握れる避妊法もある
(2) 「生理中は避妊しなくていい」は誤解
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