カシオ計算機は米国時間1月4日、CES 2017で行った同社プレスカンファレンスにてSmart Outdoor Watchの新製品「WSD-F20」を発表した。WSD-F20はまた「PRO TREK Smart」としても位置付けられる。

「WSD-F20」を紹介する発表会のスライド

発表会場に展示されていた「WSD-F20」。オレンジとブラックの2色を用意する

WSD-F20は、省電力性に優れるGPSとオフラインでも使用可能なカラーマップ機能を搭載。ウオッチ単体でも機能するため、スマートフォンに電波の届かない場所でも利用できることが特徴だ。カラーマップ機能には、Mapbox社の地図データを採用している。

GPS内蔵とフルカラーマップが特徴

新アプリ「ロケーションメモリー」では、カラーマップ上にメモを記録しておくことが可能。「アクティビティ」アプリには、従来からあるトレッキング、サイクリング、フィッシングに加えて、パドリングとスノーを追加した。

電力消費を抑えるモノクロ/カラーの二層液晶、「ロケーション」と「トラベラー」2種類のウオッチフェイス、5気圧防水、MIL-STD-810G準拠のタフネス性能など、アウトドアにおける使い勝手のよさを追求している。

ロケーションメモリー機能。トレッキング時のビューポイントや、魚が釣れた場所などを記録しておける

アクティビティアプリはトレッキング、サイクリング、フィッシング、パドリング、スノーの全5種類に

二層液晶が省電力に貢献

米ラスベガスのCES 2017会場における発表会では、同社取締役 専務執行役員 時計事業部長の増田裕一氏が登壇。1980年代から高機能時計を作ってきた同社の歴史を紹介しつつ、同社のConnected Watch戦略について、デジタルとアナログの両技術を持つカシオだからこそ、独自の価値を生み出せると語った。

プレゼンテーションを行う、カシオ計算機 取締役 専務執行役員 時計事業部長の増田裕一氏。他社と同じような何でもできる志向のスマートウオッチではなく、アナログとデジタルの両技術を活かしたアウトドア志向の「WSD-F20」こそ同社のブランド力を発揮できるとした