説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iMessageの「ステッカー」でひと儲けできる?』という質問に答えます。

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iOS 10の『メッセージ』アプリでは、iMessageの画面に「ステッカー」と呼ばれる画像を貼り付けることができます。サードパーティーの参入も認められているため、すでにApp Storeでは内外の人気キャラクターが有償/無償で配布されています。絵ごころがある方ならば、表情豊かなイラストをとりまとめステッカーとしてApp Storeに出品すれば、結構な数を販売できるかもしれません。

ただし、App Storeへの出品にあたっては審査があります。実質的なコンテンツは画像ファイルのステッカーといえど、Appleが定める基準をクリアしていなければなりません。

Appleが公開するガイドラインによれば(リンク)、App Storeの基準を満たし、公開される地域の法令を遵守し、ひと目で理解しにくいものには説明を要し、内輪うけ狙いのものは避け、著作権や肖像権の問題をクリアしていることが条件です。そのうえで、画像フォーマットやファイルサイズなどの要件に従わなければなりません。

どれだけの数を販売できるかは不明ですが、App Storeの市場は巨大ですから、ヒットすれば相当なボリュームになることでしょう。現在LINEの「クリエイターズスタンプ」と比較できるほど出品数は多くないものの、親しい人殿やり取りに『メッセージ』を利用する人が増えれば、同じような状況になるかもしれません。

ところで、『メッセージ』アプリ用に開発できるコンテンツはステッカーにとどまりません。iOS 10では『メッセージ』アプリに機能拡張(Extension)のしくみが追加され、iMessageの画面に独自コンテンツを追加できるようになりました。カスタムキーボードや各種ディアファイルなどを「iMessageアプリ」として追加できるのです。今後いろいろなiMessageアプリが登場するはずですから、期待しましょう。

LINEのスタンプのように利用できる「ステッカー」は、App Storeで販売できます