Appleが「iOS史上最大のアップデート」とうたうように、iOS 10ではさまざまな新機能が追加されました。その中でも「メッセージ」アプリのiMessageは大幅にアップデート。コミュニケーションにおける表現の幅が広がっています。

iMessage、使ってみましたか

おさらいしておくと、緑の吹き出しアイコンの「メッセージ」アプリでは、iMessageとSMS/MMSが使えます。そのうちApple製品同士でやりとりするメッセージがiMessage。青い吹き出しが特徴です。

もしiMessageが使えない場合は、「設定」→「メッセージ」→「iMessage」がオンになっているかチェックを!

日本ではLINEやFacebook Messenger等の普及により、iPhoneユーザーでもメッセージアプリを使う機会が少ないという人もいるでしょう。私もその一人だったので、最初はアップデートの内容がまったくピンと来ませんでした。しかし使ってみると意外と楽しくて、今ではiPhoneユーザー同士のグループトークはiMessageでしています。相手と同じボードの上で、一緒にラクガキしながらコミュニケーションを取っているような感覚です。

楽しみだけでなく、実用的にも役立つ使い方を多数発見しました。まだiMessageの進化がイマイチわかっていなくても大丈夫! 大事なポイントだけを凝縮してご紹介します。

エフェクトは「タップバック」だけおさえておけばOK!

文章を入力し、iPhone 6以前の機種なら送信ボタンを長押し、3D Touchに対応するiPhone 6s以降の機種なら押し込んで(プレス)、エフェクトを選択

iOS 10では、吹き出しや背景にエフェクトをつけてメッセージを送ることができます。たとえば大声を出したかのように吹き出しが大きく震えたり、スクリーンに花火を打ち上げたりといった、インパクトのある演出が可能。大量の風船が街中を飛ぶCMの元ネタもこれです。

iOS 10.1の場合、メッセージ下の「再生」をタップすれば、吹き出しやスクリーンのエフェクトをいつでも再生できるようになりました。Apple Watchの小さな画面でもエフェクトが再現されます

エフェクトは誕生日祝いのような特別なメッセージに最適ですが、日常のコミュニケーションで毎回使うには、タップ操作が増えるので不向きでしょう。そもそも私のような筆不精人間は、エフェクト以前に文章を打つのが億劫なのです。

そんな人は、友人を失う前に「タップバック」を覚えるべし。相手の吹き出しを長押しすることで、「ハートマーク」や「笑」など6種類のリアクションを素早く返信できます。内容を了承したことを伝えたいときや、多少のリアクションをもって会話を終了させたいときにすこぶる便利。役割としては、Facebook Messengerの「いいね!」ボタンや、LINEのスタンプに近いでしょうか。

グループトークで複数人がタップバックすると、リアクションの吹き出しが重なって表示されます

いいね!ボタンよりバリエーションがあり、LINEスタンプより操作が簡単なので、新機能の中で一番使い勝手がよくお気に入りです。相手に失礼な印象を与えることなく、スムーズにコミュニケーションが取れるので、覚えておいて損はありません。