台湾の高聖精密機電(Cosen Mechatronics)は、2016年11月17日~22日にかけて、東京ビッグサイトにて開催されている工作機械およびその関連機器などの見本市「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」において、プレス向け説明会を実施、Industrie 4.0(インダストリー4.0)に対応する工作機械の紹介などを行った。

産業分野におけるIoTの活用(IIoT)として、装置の稼働状況の監視や故障検知などの活用に向けた取り組みが各所で進められているが、同社はこうした動きが工作機械でも進むとの判断から、製造を手がけるバンドソーのスマート化を近年、進めてきており、後付オプションでスマート化を可能とするユニットの提供のほか、最新世代となるNCインテリジェントオートバンドソー「G320」には標準でスマート化ユニットを搭載。また、スマートフォン上で切削時間や稼働率、バンドソーの寿命予測などを可能とするアプリケーション「SmartSaw」もパートナーと協力して開発。iOS版はApp Storeにて、Android版はGoogle Playにてそれぞれ提供している(2016年11月17日時点のiOS版の最新バージョンは2016年10月30日更新の1.8.3で、対応言語は英語、独語、中国語となっている)。

iOSやAndroid端末でバンドソーの稼働状況などを見ることができるアプリ「SmartSaw」の概要。スライドの日本語が怪しいのはご愛嬌といったところか

なお同社では現在、日本市場の開拓を積極的に進めたいとしており、日本での販売代理店を募集中であるという。

台湾パビリオン内に置かれたCosenブースの様子。右の画像のNCインテリジェントオートバンドソー「G320」の左下の鍵穴が見えるボックスがスマート化ユニットで、従来機種はオプションとして後付する必要があったが、同機種からは標準搭載になったという