事の発端は数日前――。
記事の打ち合わせ中、話題は「Pokemon GO」に。担当のTさんが「うっかりと歩きスマホをやらかさない、真夏でも熱中症の心配のない、そして疲れないプレイをしたくないですか?」と言うので、「いいですね、それ。やってみたいです」と軽い気持ちで返したところ予想外の提案が返ってきた。
「じゃあ、山手線一周やりましょう!」
「……は?」
要は山手線に乗ってPokemon GOをプレイするらしい。
確かに電車内なら歩きスマホや熱中症の心配はもちろん、座席に座っていれば疲労の心配もない。しかし、Pokemon GOは自分の体を張ってこそのゲームではないのか? 電車でプレイしたら、ゲームのレゾンデートルに関わってくるのではないか? そういえば「電車でGO!」ってゲームがあったっけ。山手線ゲームも。
様々な疑問が思い浮かんだが、Tさんが「今、"やってみたい"って言いましたよね? ぜひやりましょう!」と笑顔で畳みかけてきたため断るタイミングを失ってしまった。
そんなわけで、山手線一周でどこまでPokemon GOがプレイできるのか、どんな結果になるのかを検証していきたいと思う。なお、以下のスクリーンショットは、膝の上にメモを置き、その上に端末を置いて撮影した。また、スピーカーを抑えるなどなるべくシャッター音が出ないよう工夫している。Pokemon GOに限ったことではなく、電車内でのスマートフォン使用は思わぬトラブルを招くこともある。特に混雑時などは、ほかの人の迷惑とならぬようマナーを守ってプレイしよう。
山手線一周の旅は上野駅からスタート
山手線は環状になっているので、どこの駅から出発しても構わないのだが、あえて上野駅からスタートし、内回りで進むことにした。というのも山手線の駅を、上野駅を起点に内回りの順で織り込んだ小林旭さんの名曲「恋の山手線」というのがあり、筆者の場合この曲を歌いながらでないと、山手線の駅の順番や全体像が把握できない方向音痴だからだ。なお、終点は上野の手前の御徒町駅である。
また、移動距離に応じて孵化するタマゴも10kmのものをセット。もちろん、どれだけ距離数が稼げるのかチェックするため。山手線一周の距離はWikipediaによると34.5km。もし、電車の走行距離がそのまま反映されるならば、孵化もたやすいはずだ。
先行きがどうなるか全く見えないが、とりあえず電車に乗り込んでゲームをスタートした。