本田技研工業(以下、ホンダ)は21日、ソフトバンクとAI分野で共同研究を開始すると発表した。ホンダ子会社の本田技術研究所がソフトバンク傘下のcocoro SB開発のAI技術「感情エンジン」を用いてAIアシスタントの研究開発を進める。自動運転技術と合わせれば、米国のドラマ「ナイトライダー」で描かれた世界が実現するかもしれない。
共同研究で目指す姿
両社の共同研究では、人間味溢れる感情を持ったAIアシスタントの開発を目指す。AIがドライバーとの音声対話や、モビリティ搭載の各種センサー、カメラなどを通じて取得した情報をもとに、ドライバーの感情を推定し、感情を持った対話を行う。
これによって、ドライバーはAIを友人や相棒のように接する対象として捉え、モビリティへの愛着を感じてもらえるようになることを目指していくという。
ベースとなるAI技術はcocoro SBの「感情エンジン」。この感情エンジンは、人型ロボットのPepperに活用されているAI技術となる。Pepperはカメラや搭載センサを活用して、状況を把握し、過去の経験を踏まえながら、現在の状況をドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどの内分泌に便宜的に変換、それを人間の感情に置き換えることで、喜怒哀楽などの感情を表現して、人と接することができるというものだ。