アルプス電気とアルプス・グリーンデバイスは4月22日まで幕張メッセにて開催されていた「TECHNO-FRONTIER 2016」にて、アルプス・グリーンデバイスが開発した金属磁性材料「リカロイ」を用いた製品を展示した。

リカロイは、過冷却液体領域をもったアモルファス素材で、低鉄損であること、飽和磁束密度が高いこと、粉末化が容易、高温下でも特性が安定しているなどの特性をもつ。

同展ではこのリカロイを用いた製品として、スマートフォンや携帯ゲーム機などのDC/DCコンバータ用パワーインダクタ(チップタイプ)とPFC用チョークコイルなどに向けたトロイダルコイルを展示した。

リカロイパワーインダクタ(チップタイプ)

リカロイトロイダイルコイル

このほか、IoT向けにセンサネットワークモジュール開発キットと環境センサモジュール開発キットも出品した。センサネットワークモジュールは気圧、温湿度、UV/照度、6軸(加速度+地磁気)センサを搭載し、通信はBluetooth Smartを採用。18.5×5.6×3.4mmと小型であるため、フィットネスやヘルスケアなどで用いるウェアラブル用途に適している。

一方の環境センサでは、気圧、温湿度、気圧、開閉センサを搭載し、920MHz帯で通信する。防水・防塵設計となっているため、農業ICTでも安心して使用できるとする。両製品とも購入後すぐに使うことができる点も大きなメリットだ。

センサネットワークモジュール

環境センサモジュール。電池式に加えソーラーパネル式もある。