4月16日公開となる劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』の完成披露舞台あいさつが4日、都内・イイノホールにて開催された。
イベントには、江戸川コナン役・高山みなみ、毛利蘭役・山崎和佳奈、毛利小五郎役・小山力也らレギュラー声優陣をはじめ、人気ロボットアニメ『機動戦士ガンダム』でも共演していた赤井秀一役・池田秀一と安室透役・古谷徹、さらにゲスト声優を務める女優の天海祐希が参加。185倍の倍率の抽選で選ばれた観客を前に、出演者たちは宝塚歌劇団の大階段をイメージした真っ赤な階段から登場し、舞台あいさつを行った。
劇場版『名探偵コナン』20作目となる本作。高山は、「自分たちとしては、年数や冊数にかかわらず、毎年ベストを出していこうという感じでした。でも、まわりのみなさんの期待感、スタッフの熱の入れようがすごかった」とコメント。冒頭には過去の作品を振り返る映像が流れ、「20年、みんなで作り上げてきたんだな」と感慨深げに語った。
イベントでは、池田と古谷の大ファンであるという天海が、「私を口説いていただいてもよろしいですか?」とリクエストするひと幕も。数々の作品で声優を務めてきた2人が、どのキャラクターのどんな台詞を発するのか注目が集まる中、古谷は「僕は、あなたをずっと思っていました。ゆりちゃーん!」と『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイの声でストレートに告白。なお、「"ゆりちゃん"というのは、宝塚時代の天海さんのファンの方たちからの呼び名です。僕もファンだったので」と、古谷自身が呼称を説明し、夫婦そろって観劇に行くほど天海のファンであったことを明かした。
対する池田から、同じく『ガンダム』で、シャア・アズナブルが妹であるセイラ・マスに放った「いい女になるのだな」という劇中屈指の名台詞が飛び出すと、会場はこの日一番の盛り上がりに。「一生忘れられない日になりました」と感動する天海は、「映画が始まる前に盛り上がってしまって、すみません。映画はこれ以上の盛り上がりがありますから」と作品をアピールした。
『名探偵コナン 純黒の悪夢』は、原作コミックでもいまだに明かされていない、黒ずくめの組織の内部についても描かれることから大きな話題に。最後には高山が、「みなさんの"コナン愛"に支えられて頑張っています。これからも大きな愛で見つめていてください」とファンへの感謝の言葉でイベントを締めくくった。
(C)2016 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会