いよいよ到来した花粉シーズン。花粉以外にもPM2.5や各種ウイルス対策のために、空気清浄機を導入する家庭が増えているが、一度設置したきりで、その後のメンテナンスを怠ってはいないだろうか?

空気清浄機は、ただ置いただけで空気をキレイにしてくれる魔法の機械ではない。どの製品も、吸い込んだ空気をフィルターでろ過して浄化した後に再放出するというのが基本的な原理だ。

筆者宅リビングにて3年以上使っている「Blueair Classic 450E」。見えるところは定期的に掃除しているが、中はどうなっているのだろうか?

なかでも重要なのがフィルター。メーカー側が表記しているフィルター寿命は、一定条件で使った場合の目安に過ぎない。空気清浄機の設置環境や稼働状況は千差万別だが、プレフィルターなどをこまめに手入れしてメンテナンスすることで、フィルター寿命を延ばし、空気清浄機としての機能をより良い状態で維持できる。

極端な話、空気清浄機はトイレと同じようなものだと筆者は思っている。便器を掃除をしなければ不衛生になるのはもちろん、詰まりの原因にもなるように、空気清浄機も手入れしなければ、外側だけでなく内側も汚れていき、汚染された空気を部屋へ送り出すことに……。

新品(左)と半年間使い続けたフィルター(右)の比較

拡大してみると目に見えてホコリがビッシリ!

フィルター排気側の新旧比較。さすがに大きなゴミやホコリはろ過されているが、ススのように黒く変色しているのがわかる