【レポート】

2015年のグッドデザイン大賞は、"みんな"が乗れる車いす「WHILL Model A」

公益財団法人日本デザイン振興会は4日、2015年度グッドデザイン賞1,258件の中から選出する「グッドデザイン大賞」(内閣総理大臣賞)が、パーソナルモビリティ「WHILL Model A」(WHILL株式会社)に決定したと発表した。

左から、公益財団法人日本デザイン振興会 大井篤理事長、2015年度グッドデザイン賞審査委員長 永井一史氏、2015年度グッドデザイン賞副審査委員長 柴田文江氏、WHILL株式会社 代表取締役社長 杉江理氏

グッドデザイン賞は、毎年デザインが優れた物事に贈られる賞であり、日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨機構。大賞は、その年に受賞したすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、最も優れたデザインと認められるものに贈られる内閣総理大臣賞で、その年のデザインおよび社会の傾向を象徴する役割を担っている。

「WHILL Model A」は、身体障がい者に限定せず、個人規模の移動手段として生み出された「パーソナルモビリティ」。製品を生み出したストーリーやユーザに対する共感や姿勢、乗り物としての機能や魅力が総合評価され、新しい価値基準を生み出していることが評価された。

(全得票数 9167票中2875票獲得/2位「電動義手」2080票/3位「和食給食推進事業」969票)

会見に出席したWHILL株式会社 代表取締役社長 杉江理(すぎえ さとし)氏は、「すべての人の移動を楽しくしたい、という思いで会社を設立し、開発、販売まで3年半かかった。たくさんの方が関わってくれての受賞だと感じているので、本日の喜びを皆と分かち合いたい」とコメント。

また審査委員長の永井一史氏は、「毎年、デザインの評価尺度の難しさを感じつつ3658件のエントリーの中から絞り込んで決定、評価させていただいた。 今年はどれが大賞になってもおかしくなかったが、蓋を開けてみたら「パーソナルモビリティ」が群を抜いて一位という結果になった。一方向だけではなく、たくさんの側面から「デザイン」をとらえてほしいというのがあり、「パーソナルモビリティ」は足の不自由な人にこうしてあげたい、という気持ちから事業を立ち上げ、量産、販売するというところまでトータルで事業を「デザイン」しているという点が大変素晴らしかったと思う」とコメントした。

「グッドデザイン大賞候補」となっていたそのほかの7件

電動義手「HACKberry」exiii株式会社

乗用車「ミライ」 トヨタ自動車株式会社

道の駅 「ソーネ周南」一般社団法人 周南ツーリズム協議会

道の駅 [道の駅FARMUS木島平] 一級建築士事務所スターパイロッツ (東京都) 長野県木島平村 (長野県)

和食給食推進事業 合同会社五穀豊穣

液晶ディスプレイ「フリーフォームディスプレイ」(シャープ株式会社)

「地域経済ビッグデータビジュアライゼーションのプロトタイピングシステム」(株式会社タクラム・デザイン・エンジニアリング (東京都) )

上記7点(大賞を含めると8点)は、「グッドデザイン・ベスト100」の100点から、永井一史審査委員長と柴田文江審査副委員長および審査ユニットリーダー、フォーカス・イシュー・ディレクターが、人とものごととの新しい関わり方や、社会における新たな仕組みづくりに挑んだ先駆性などの点をふまえて選出したもの。

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