Neowinを筆頭に多数の海外ニュースサイトは、AMDのCEOであるLisa Su氏が同社の決算報告に関するカンファレンスコールで、Windows 10のリリースが7月末であることを漏らした件を記事にしている。

既にMicrosoftは、Windows 10を190カ国・111言語向けに、2015年夏にリリースすることを表明しているが、多くのユーザーはWindows 10 Technical Previewの開発状況や、流動的に新機能を追加していることから懐疑的に見ていた。

リリース時期は2015年7月末になることが濃厚になったWindows 10(画面はTechnical Preview)

Microsoftの会計年度は7月から翌年6月であり、Windows 10は新会計年度に合わせたリリースを目指しているのは明らかである。ただし、Su氏の発言に関してMicrosoftは公式見解を示しておらず、その回答は4月29日(米国時間)にサンフランシスコで開催するMicrosoftの開発者向けカンファレンス「Build 2015」まで待たなければならないだろう(この場でWindows 10のスケジュールが表明されるかどうかも定かではないが)。

さらに翌週の5月4日(米国時間)からは、シカゴでエンタープライズテクノロジカンファレンス「Microsoft Ignite」の開催を予定している。少なくともいずれかのカンファレンスで、Windows 10のリリース時期や動向に関して見えてくるだろう。

Windows 10を始めとする多くの情報を明らかにする開発者向けカンファレンス「Build 2015」

各カンファレンスでは、「Surface Pro 4」に関する発表も期待できる。Microsoftは2015年2月にSurface Pro 3を100ドルも値下げし、2015年5月にはエントリー版ともいえる「Surface 3」を出荷する予定だ(発表は3月)。次期モデルとなるSurface Pro 4については、現時点ではIntel Core Mプロセッサーの最新版を搭載するといった話も聞こえてくるが、スペックや価格は不明である。

Microsoftが5月5日から出荷を予定している「Surface 3」。日本での発売時期は現時点で不明

だが少なくとも、Windows 10と歩調を合わせてSurface Pro 4をリリースするのは、十分に想定の範囲内だろう。筆者も各所に取材したところ、言葉を濁しつつも現行モデル(Surface Pro 3)の購入は様子見でもよいのでは…というニュアンスが返ってきた。これらの状況を併せて考えると、Surface Pro 4はWindows 10プリインストールモデルとして、2015年7月末から8月頭くらいに発表となる可能性が高いのではないだろうか。