薄いが堅牢なボディは高級感たっぷり

さっそく自宅で手持ちの歴代iPadを並べて比較してみたが、改めて比べてみると、Air 2の薄さは際立っている。ひときわ分厚い初代iPadはさておくとしても、薄い薄いと思っていたiPad Airからさらに一回り薄い。

上から初代・iPad 2・第3世代・第4世代・iPad Air・iPad Air 2。重ねてみると厚みの違いは明白だ

厚さ(mm) 重さ(g)
iPad 13.4 680
iPad 2 8.8 601
iPad(第3世代) 9.4 652
iPad(第4世代) 9.4 652
iPad Air 7.5 469
iPad Air 2 6.1 437

厚み以外の部分については、ミュート/回転切り替えのスイッチがなくなったほかは、ほとんどiPad Airと変わらない。ただし、変わらなかったおかげで、iPhone 6/6 Plusで物議を醸した「出っ張ったカメラ」も搭載されなかった。背面のカメラユニットは800万画素に強化されたが、レンズは本体から飛び出ずフラットになっている。iPhone 6 Plusではカメラがひっかかることを気にして純正のレザーケースを使っているが、iPad Air 2ではこうしたケースは必要なさそうだ。

iPhone 6 Plusより本体は薄いのに、カメラは出っ張っていない。ただし、代わりに光学手ぶれ補正機能もない

いくら薄くなっても、堅牢なアルミ製ユニボディと優れた重量バランスのおかげで、剛性感で不安になることも、持ちにくさを感じることもない。この「手に持った時に発揮されるプレミアム感」はアップルならではのもので、いつも感心する。他社にも見習ってほしいところだ。