Wi-Fiを介した通話サービス「Wi-Fi Calling」

T-Mobileが導入するW-Fi Callingは、VoLTEよりもさらに踏み込んだ音声通話とSMSの機能だ。T-MobileのSIMが刺さったiPhoneがWi-Fiに接続している際には、Wi-Fiを介して音声通話やSMS送受信が行えるようになる。

T-Mobileは他社と比較してネットワークに不安がある箇所が多く、特に室内や地下は接続が難しくなる。Wi-Fi Callingなら、そうした場合でもiPhoneがWi-Fiにつながってさえいれば、通話やSMSが利用できる。日本の通信会社がWi-Fi Callingに対応すれば、例えば高層階や、自宅で電波の入りが悪い場合でも、安心して利用できるようになるだろう。

Wi-Fi Callingを利用すれば、フェムトセルなどの設置によって電波改善を行う必要があった環境でも、通常のインターネットに接続するWi-Fiルーターさえあれば通話やSMSを快適に行える

決済サービスApple Payは米国向け

10月20日にサービスがスタートした「Apple Pay」も現状、米国でしか使えない。iPhone 6/6 Plus(店頭・オンライン決済)、iPad Air 2・iPad mini 3(オンライン決済のみ)を利用し、1つ以上のTouch IDの指紋が登録されていること、iOS 8.1を導入していること、Apple Payのパートナー企業のクレジットカードもしくはデビットカードを持っていること、そしてiCloudに登録していることが条件となる。

日本のユーザーは4つ目の「パートナー企業のクレジットカード、もしくはデビットカードを所有していること」という条件がクリアできないため、Apple Payを利用することはできない。ただし、iOS 8.1で「利用している国」を「アメリカ合衆国」に指定すれば、Apple Payの設定画面だけは見ることができる。

9月9日のイベントでApple Payを発表するTim Cook CEO

店舗で、またオンラインでの決済の模様は、以下のビデオを参照。