遂に搭載した「Action Center」
Windows 10テクニカルプレビュー初のアップデートは、ビルド9841から9860と19回のコンパイルプロセスを経たに過ぎないが、改善点は7,000箇所に及ぶそうだ。残念ながら数日間触っただけでは、その全てを把握することはできないものの、内部的な改良箇所を含んでいると思われる。
目に見える新機能の1つが「Action Center」だ。もっとも完全な新機能ではなく、Windows Phoneで通知を管理するアクションセンターを、Windowsに持ち込んだというものである。一見すると簡素な印象を受けるが今回はあくまでも基本的な通知を有効にすることに焦点を当てており、ひとまず実装したというのが正しい評価だろう。
実際にSkypeの着信やWindowsストアアプリをインストールしてみると、Action Centerには、トースト通知で行われた内容をアプリケーション別に列挙する。たとえばWindowsストアの通知をクリックすると、Windowsストアアプリがアクティブになり、Skypeの通知をクリックすれば着信相手のウィンドウが開く仕組みだ。これらの通知は個別もしくは、全て削除できる。
この他にも仮想デスクトップを[Win]+[Ctrl]+[←(→)]キーで切り替える際のアニメーション効果も加わったが、Aul氏が説明するマルチディスプレイ環境でウィンドウをショートカットキー([Win]+[Shift]+[←]キー)はWindows 8.1でも使用できるため、別の機能を指しているのか確認できなかった。
Microsoftが今後多くのフィードバックを受け付けることで、Windows 10が理想的なOSに進む可能性は高い。いずれにせよ、このような形でWindows 10が進化していくのはエンドユーザーとして楽しみである。
阿久津良和(Cactus)
■前回の記事はこちら
・短期集中連載「Windows 10」テクニカルプレビューを試す(第7回) - マイナーチェンジで使いやすくなった「エクスプローラー」
http://news.mynavi.jp/articles/2014/10/11/windows10/