文房具好きの女性の間で空前の大ブームを巻き起こしているマスキングテープ(通称:マステ)。その火付け役とも言えるブランド「mt」を展開するカモ井加工紙の担当者へのインタビューに続き、マステを愛する人々が文房具カフェに集まった「マステ交流会」の模様をレポートしたい。

交流会は、ワークショップを実施してから、座談会を展開するという流れで行われた。結果的に、参加者は100%女性と、その女性人気を裏付けるような状況に。みなさんどことなく緊張した面持ちで思い思いの席に着席していたが、それぞれが持参したマスキングテープを卓上に出したあたりからすぐに意気投合。自然と「マステ談議」に花が咲いたり、それぞれの手持ちのマステをトレードする「交換会」が開催されていた。

ワークショップでは、参加者が持ってきた自前の物に加え、カモ井加工紙提供のたくさんの「mt」マスキングテープが使い放題(!)。紙の箱やコップ、鉛筆などに思い思いデコレーションをしていく。

ワークショップ中の様子。実際に使う前にカッターボードに貼付け、波模様に切ってから剥がすと個性的なデザインになるという

実際にやってみると、これがなかなかおもしろい。コンセプトを決めて色を選んだら早速貼っていくのだが、貼ってみて気に入らなかったりシワになったりしたら、またはがしてやり直せるのがマスキングテープのよいところ。紙コップを選んだものの、これが円すい型のためキレイに貼るのが難しい。手元のテープを少し引っ張りながら貼るのがコツだそうで、参加者にアドバイスをもらいつつなんとか出来上がった。

グループで和気あいあいと情報交換をしながらそれぞれの作品と向き合う事、約40分。仕上がった作品を見せてもらった。

筆者がデコレーションしたコップ(左)と、参加者がマステで飾った箱(右)

なんとも鮮やかで、見ているだけでうきうきする仕上がり。無地だった箱が作る人によって全く異なる表情になるのが面白いし、途端に愛着が湧くから不思議だ。完成後の発表会では各グループごとに「オススメの使い方」や「普段こういう風に使っています」など参加者の代表がみんなに向けて発表をし、それぞれ新しい使い方や発見などもあったようだ。