【レポート】

近藤科学、直営店ROBOSPOTを東京荒川区に移転・リニューアルオープン!

2足歩行型ヒューマノイドロボット「KHR-3HV」などのホビーロボットや、サーボモータなどを開発・販売している近藤科学は6月21日、東京・荒川区東日暮里にある本社1階に、近藤科学製ロボットユーザーのための作業・製作スペース兼イベントスペースであり、無料体験スペースでもある直営ショップ「ROBOSPOT」をリニューアルオープンした(画像1・2)。当日は、2足歩行ホビーロボットバトル競技会のROBO-ONEのトップ選手も数名参加したKONDOミニバトルも行われ、街を行く人々も老若男女問わず観戦。リニューアルしたROBOSPOTの模様をお届けする。

画像1(左):ROBOSPOTの正面。「KO PROPO」とは、近藤科学はラジコンメーカーでもあるからだ。画像2(右):入り口。

ROBOSPOTは、2014年3月までは東京メトロ・銀座線の末広町駅に近い秋葉原の一角に店舗があったが、そこを閉鎖し、今回新たに本社1Fを大幅に改装し、ROBOSPOTとしてリニューアルオープンした形だ。店舗面積は、秋葉原時代の半分となったが、店舗前の屋外オープンスペースがちょうどロボットバトル用のリングやロボットサッカー用のフィールドを設置できる広さがあり(画像3)、そこを合わせると、秋葉原時代よりも若干広くなる(秋葉原時代は、画像4のように屋内でイベントが行われていた)。店内の広さのイメージとしては、リングなどを屋外に設置して作業用テーブルを最大限に用意した場合、およそ10人が作業できるようになっている(画像5)。

画像3(左):この日のミニバトル参加者に近藤科学の近藤博俊代表取締役社長(前列右端)を加えた記念撮影。店舗前のオープンスペースはロボットバトル用のリングならこのように余裕をもって設置でき、オープンスペース内での観戦も可能。オープンスペース内なら、画像1にあるようにサンシェードが用意されているので直射日光を防げる。ロボットサッカー用フィールドはさすがにいっぱいにはなるかと思われるが、設置は可能。画像4(中):秋葉原時代の店内の様子。秋葉原時代は、店内にサッカーフィールドを設置できた。画像5(右):テーブルを設置して参加者用の作業スペースとして活用すると、10人が利用できる広さ

店内には、画像を見てもらえばわかる通り、オリジナルロボットを製作するための工作設備や工具などが揃えられているのは秋葉原時代と同様だ。利用者が持ち込むCADデータを基に加工サービスを行うのは、ローランドDG製「MDX-650A」(画像6)。そして曲げ加工機はCGK製「BG-20H」(画像7)。穴開け用のボール盤はKIRA製「KND-8」(画像8)だ。そのほか、ドライバーやレンチなどの手作業用の工具も貸してもらえる(画像9)。MDX-650Aなど、各種利用料金や詳細な性能などに関しては、こちらをご確認いただきたい。

画像6(左):加工用のローランドDGのMDX-650A。画像7(右):曲げ加工機はCGK製のBG-20H

画像8(左):穴を開けるための工作機器であるボール盤は、KIRA製のKND-8。画像9(右):そのほか工作機器や工具などが用意されており、ここに来れば、オリジナルロボットを作れる

なお、ROBOSPOTの定休日だが、日曜・祭日となる。平日も14~18時まで営業され、土曜日は10~19時。加工サービス設備の利用料金などのほかに、ROBOSPOT自体の利用料金もあり、平日が1日1000円(税別)、土曜日は1時間500円(税別)となっている。

イベントがない通常時は、リングは店舗内にあり、愛機の動作確認や練習が可能だ。さすがに、「KONDOアニバーサリー」といった参加人数が多くなるイベントをここで行うのは難しいため、大型イベントスペースを借りて行う予定だが、比較的規模の小さいイベントや体験教室などを開催していくとしている。

また、極力秋葉原店時代のレイアウトを再現する形でショップ機能も併せ持っており、ホビーロボット用のパーツや、KHR-3HVなどの近藤科学製組み立てホビーロボットキット、各種近藤科学製サーボ、関連書籍などが販売されており(画像10~12)、この日も足りない部品や壊れた部品をその場で購入しているユーザーもいた。サーボモータのバルク品など、店頭特売品も見受けられ、近藤科学ユーザーは自分の目でチェックすることをお勧めする。

画像10(左):入り口入ってすぐがショップスペース。画像11(中):店内には歴代KHRなども展示されている。画像12(右):店内を作業スペース側から入り口方向を見たところ。画面奥(入り口側)にズラリとパーツ類が並べられている

店舗への行き方は、最寄り駅からの徒歩の場合、JR山手線・京浜東北線が停車する鶯谷駅の北口(日暮里駅寄り)が最も近く、そこから尾竹橋通りを下って、途中で右折、駅からはだいたい6~7分(ロボットを入れたキャリングケースを転がしている場合などは、もう少しかかる)。もしくは前述のJR2路線に加え、JR常磐線(快速)、私鉄京成本線、日暮里・舎人ライナーの3社5路線の乗換駅である日暮里駅の東口からも10分弱ぐらいだ。鶯谷は秋葉原から3駅目、日暮里は4駅目である。そのほか、ちょっと距離があるのだが、東京メトロ・日比谷線の入谷駅からも歩けないことはない。

鶯谷駅は山手線の駅の中でも小さいのであまり知られていないが、思っている以上にアクセスはいいし、駅からもそれほど離れておらず(秋葉原店は、秋葉原駅からはちょっと距離があった)、一帯は町工場などもあるが普通に下町らしい住宅街でスーパーや飲食店などもあるので、土曜日にまる1日過ごすのに食事の問題なども気にしなくてもいいというロケーションだ。

そして今回は前述した通り、リニューアルオープンを記念してのミニバトルが店舗前イベントスペースで開催された(画像13)。日差しがきつくなって気温の上がる夏場や、逆に気温の下がる冬場はちょっと厳しいのも事実なのだが(あと雨天、降雪時も難しい)、オープンスペースならではのロボットバトルやロボットサッカーを楽しめることは決してマイナスばかりではない(青空の下のホビーロボットイベントはまた違った雰囲気がある)。

オープンスペースのいいところは、街を行く近所の人々にもアピールしやすいことで、実際、この日は特にイベント案内を告知したわけではないそうだが、近所の子どもたちがいつの間にか集まって来ていたし、お年寄りや家族連れなど、あまりロボットには興味がなさそうな人たちも、物珍しいのも手伝って、足を止めて楽しそうに見ていた。中には、自転車で通りがかった人たちも、わざわざ止まってしばらく見ていくほどだし、近所のお店や工場の人たちも見学に来ていた。この地域は下町らしいエリアなので、すぐ近所に小学校などもあって子どもたちの数も多く、祭りなどの地域のイベントにも今後は協力していく予定だとしている。

また今回のミニバトルの内容は、組み立てキットのKHRシリーズのみが参加できるKHRクラス(画像14)、オープンクラス(近藤科学製サーボを利用し、フレームなどはすべてオリジナルの大型・ハイパワー機か、KHRシリーズの改造型)の2つが行われ、KHRクラスは5台が参加し、「Lancer」のえまのんさんが優勝。オープンクラスは8台が参加し、「エレクトロン」の芝浦工業大学SRDCチームエレクトロンが優勝した(画像15)。

オープンクラスの決勝戦は、ROBO-ONEで第19~21回に3連覇を成し遂げている現在の最強ファイターの1人くままさん(女性ファイター)の「ガルー」とのバトルだったので(エレクトロン自体は優勝経験はないが、SRDCは過去に優勝者もいる、伝統的に強豪の学生チーム)、かなり見応えがあった(画像16)。2014年9月13日・14日に第25回ROBO-ONEが開催されるが、そこでの両者が再び激突するかどうかは、楽しみの1つとなったといえよう。

今後の近藤科学のイベントだが、「第10回アニバーサリー」が、8月23日・24日、新宿・高島屋で開催される。また、7月頃の予定ということで検討中らしいが、アニバーサリーの前にロボットサッカー「KONDO CUP」も行いたいとしている。

なお、今回のROBOSPOTのリニューアルオープンに際して、近藤社長(画像17)は、イベントなどを精力的に開催していくと同時に、「ホビーロボットユーザーの拠点としてがんばっていきますので、今後も応援をよろしくお願いします」とした。ROBOSPOTを拠点とした、ホビーロボットの今後のさらなる発展を期待したい。

画像17。近藤科学の近藤博俊代表取締役社長

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