読者のみなさんはこの記事を、どんなツールでご覧になっているのだろうか。パソコンかタブレットか、はたまたスマートフォンか……。スマホが世に普及して久しいが、それもそのはず、MM総研の調査によれば、ガラケーと呼ばれるフィーチャーフォンとスマホの契約数シェアは五分五分で、2014年内にはスマホがガラケーを上回るというのだ。
ガラケー利用者向けのサービスが打ち切られることも多くなってきているが、そんな中でもガラケーを使い続ける人がいる。今もガラケーを使い続けるKさんに、ガラケーへのこだわりを聞いてきた。
電話するスタイルの美しさについて
Kさんは都内の某企業で働く30代前半の男性。携帯電話を持ち始めたのは12年前で、現在使用しているものは購入してから4年目を迎える。4年も使用していると、傷が目立ちそうなものだが、Kさんの携帯電話はとてもきれいだ。やっぱり普段から気を付けているのですか?
「気を付けているというか、ガラケーはスマホと違って持ちやすいんですよね。だから手から滑り落ちることもないですし、液晶にヒビが入ることもありません」
いきなりスマホに否定的な意見を述べるKさん……。Kさんの携帯電話は2つ折りタイプのもの。幅も手にすっぽり収まるくらいの細さなので、確かに落としにくいのかもしれない。でも、スマホを使っている筆者も、めったに落とさないぞ。
「2つ折りタイプの携帯電話は、開いたときに湾曲に近い形をしているじゃないですか。だから通話の際、耳に電話を当てると顔の形に沿います。そちらのほうが、人間が電話するときのスタイルとして美しいと思います。スマホみたいな板状のものは顔にフィットしないし、持っている手の形も美しくない」
わかるようなわからないような……。確かにKさんは常におしゃれに気を使う方。洋服や靴へのこだわりはここでは割愛するが、相当の美的感覚を持った方だとお分かりいただけただろう。ところで、美しいかどうかは置いておいて、ガラケーだけでは情報収集が難しいのでは?