どんなに気を付けようと思っても、いつも時間にギリギリ! ときには大慌てで「大変申し訳ありませんが、前の打ち合わせが長引いてしまい、5分ほど遅れてしまいます」と、電話の向こうの訪問先に頭を下げながら連絡してしまう…といった人はいないだろうか。

1分1秒でも惜しい状況で、電車の乗り換えや路線の選択が、その日の成否を分ける。なんかいい情報があれば知っておきたい、ということで、東京の電車や地理に詳しい臨海亭東雲さん(※ハンドルネーム)に話を伺った。

都営三田線から丸ノ内線に乗り換えるなら、東京駅を目指せ!

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東雲さん:
「大手町駅には東京メトロ丸ノ内線、東西線、千代田線、半蔵門線、都営三田線が集まっています。それぞれできた年数が違うため、同じ「大手町駅」といっても、内部はかなり広く、乗り換えをするのもちょっと大変なんです。

たとえば大手町駅で都営三田線から丸ノ内線に乗り換えたいとき、実は東京駅を目指してしまった方が速い、といったことが起きます。この方法は非公式なため、乗継による割引は利かないのですが、「1分1秒をも争う」という際には有効だと思います。

また、大手町駅で千代田線から東西線に乗り換える場合も同様に、竹橋駅を使うという手があります。地下通路は混んでいるため、どうしても急いでいるときは、一度地上に出て竹橋駅を目指した方が、スムーズに乗り換えられるということもあるでしょう」

東京駅で新幹線に乗るなら?

東雲さん:
「たとえば東西線から東京駅を目指す場合、大手町駅の地下通路を歩いていくのが通常ルートです。ただし、新幹線や高速バスに乗る場合は、日本橋駅から行った方がはやい。新幹線は八重洲側、東西線大手町駅のホームは丸の内側だからです」

駅同士が近いことで有名なのは?

東雲さんによると、他にこの周辺で駅同士が近いことで有名なのは、下記の駅だそう。

・東京メトロ銀座線 虎ノ門駅と、千代田線・日比谷線 霞ヶ関駅
・東京メトロ日比谷線 築地駅と、有楽町線 新富町駅
・東京メトロ日比谷線 人形町駅と、半蔵門線 水天宮前駅

よりスムーズな乗り換えを考えることで、時間を短縮できる可能性は高くなる。ただし、本番であわてないように、普段からルートを確認しておくことをおすすめしておく。「事前にルートを確認しておくくらいなら、近道をする必要がないじゃない」と思う人は甘い。事前に確認する慎重さがあっても、いざというときには時間ギリギリになってしまうのが遅刻常習犯というものなのだ…。