「PowerShot SX700 HS」が誇る光学30倍ズームの圧倒的な接近能力を紹介した前回のレビュー。続く今回のテーマは、コンデジが苦手といわれる「鉄道写真」。それもどうせなら……と、ヨーロッパの鉄道を撮ってみた。

「PowerShot SX700 HS」

関連記事
30倍の眼を持つ"スナイパー" - キヤノンのコンパクトデジカメ「PowerShot SX700 HS」を使ってみた

「コンデジは鉄道写真に向いて」でWebを検索すると、表示される結果の多くは「コンデジは鉄道写真に向いているでしょうか?」という質問か、あるいは「コンデジは鉄道写真に向いていない」という意見に集約される。「ズーム倍率に限界がある」「レンズのf値が小さくてシャッター速度が稼げない」「シャッターボタンを押下してから実際に撮影されるまでにタイムラグがある」などがその理由だ。

ならば、あえてそれに挑戦してみようじゃないかというのが、今回の記事の趣旨である。

焦点距離25~750mm(35mmフィルム換算時)の光学30倍ズームを持つPowerShot SX700 HSに「ズーム倍率に限界がある」という弱点がまったく当てはまらないことはいうまでもない。さっそく、撮影結果をご覧いただこう。ちなみに今回の撮影は、ほぼカメラまかせのフルオートと絞り優先モードで撮影した。それでいて、広角、望遠を問わない豊かな表現力は、一眼レフで撮った作品と見紛うほど。

カーブから顔を出したトラム(路面電車)。窓への映り込みが面白い(焦点距離305mm相当 1/250 f5.6 ISO200、原寸大画像を見る)

路面電車ならではの線路の表情。「大」という漢字に見えるのは、歩行者のイラスト(焦点距離408mm相当 1/1250 f5.6 ISO160、原寸大画像を見る)

トラムが走る街角は、人と車と電車が同一線上に並ぶ(焦点距離408mm相当 1/640 f5.6 ISO200、原寸大画像を見る)

トラムのボディーカラーを思わせるグリーンの自転車が街並みによく似合っていた(焦点距離750mm相当 1/800 f5.6 ISO200、原寸大画像を見る)

黄金色に輝く髪が美しい(焦点距離750mm相当 1/500 f6.9 ISO400、原寸大画像を見る)

クラシカルな街並みを走る現代的なデザインの車両(焦点距離750mm相当 1/200 f6.9 ISO200、原寸大画像を見る)

爽快な青空とセンスよくデザインされた看板(焦点距離25mm相当 1/1000 f4 ISO100、原寸大画像を見る)