多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることもありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「使うケーブルによってバッテリーの充電速度が変わる?」という質問に答えます。

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多くのAndroid端末は、「AC」と「USB」という2つの充電モードを備えています。名称からすると、電源をUSB-ACアダプタとパソコンUSBポートのどちらから取るかの違いと早合点しそうですが、両者の違いはケーブルにあります。

AC充電は「○○○(特定の端末)用」や「急速充電」などと明記されているUSBケーブルを利用したときの充電モードです。このタイプのケーブルは、USBのデータ伝送に使う「D+」と「D-」という2つの信号線がショートされており、スマートフォン側からはACアダプタと認識されます。後述するUSB充電より大きな電流を確保できるため、充電速度を大幅に短縮できます。

USB充電は、ACアダプタまたは充電専用ケーブル以外、つまり一般的なUSBケーブルで充電した場合の充電モードです。このケーブルは、音楽や写真などデータの転送を行うことができますが、AC充電に比べると充電速度は劣ります。

信号線がショートされているかどうかはケーブルを見てもわかりませんが、バッテリーステータス画面(端末やAndroid OSのバージョンで異なります)を見れば確認できます。そこに表示されている文字が「充電中(AC)」であればACアダプタまたは充電専用ケーブル、「充電中(USB)」であれば一般的なUSBケーブルです。

なお、市販のUSBケーブルのなかには、AC充電とUSB充電の切り替えが可能なタイプもあります。最近発売された端末の多くは急速充電に対応していますから、手持ちのUSBケーブルでは充電が遅いと感じる場合には、そのようなモード切り替え可能な製品を購入するのもひとつの手でしょう。

充電中にバッテリーステータスを見れば、充電に利用しているUSBケーブルのタイプがわかります

「急速充電とデータ転送の切り替え可能」と書かれているUSBケーブルであれば、AC充電とUSB充電の両方に対応していると推定できます

(記事提供: AndroWire編集部)