多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、「機種変更するとき、おサイフケータイの残高ってどうなるの?」という質問に答えます。

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ケータイを電子マネーとして使える「おサイフケータイ」は、FeliCaチップを埋め込んだAndroid端末ならではの便利機能です。楽天Edyやnanacoといった流通系だけでなく、Suica(モバイルSuica)など鉄道系の電子マネーにも対応していますから、スマートフォンだけで通勤・通学から日々の買い物まで済ませることができます。

この「おサイフケータイ」、現金やクレジットカードからチャージして利用しますが、基本的にいちどチャージした金額を現金に戻すことはできません。そのため、機種変更によりその端末を利用しなくなる場合は、すべて使い切るか、なんらかの方法で新しい端末へ移行することになります。

その移行手続きですが、残高を電子マネーサービス運営会社へ一時的に移し、その後新しい端末にインストールした対応電子マネーアプリへと移すことが基本です。電子マネーカードなどおサイフケータイ(アプリ)以外へ引き継ぐことはできません。電子マネーにより具体的な作業手順は異なりますが、アプリで作業する(楽天EdyやモバイルSuica)、アプリで発行した引継番号を入力する(nanacoモバイル)方法が一般的です。

なお、かつてNTTドコモは「iCお引っこしサービス」という電子マネーの移行サービスを提供していましたが(2013年11月にサービス終了)、スマートフォンは対象ではありませんでした。スマートフォンからスマートフォンへ電子マネーを移す場合は、前述した方法で作業するしかありません。

電子マネーに残高があるスマートフォンを機種変更する場合、使い切るか残高をアプリなどを使い移行手続きを行う必要があります(画面はイメージです)

(記事提供: AndroWire編集部)