ニッポンの大晦日に欠かせないものといえば……そう、そば。ソバ。蕎麦。なんでも江戸時代にはすでに年越しそばという習慣があったとか。

そばといえば店で食べる、あるいは食料品店で買ってきて家でゆでるというのが定番。そば好きが昂じて脱サラ→そば屋開店という猛者もいることはいるけれど、家で打った麺をたしなむなんてのはなかなかハードルが高い。しかし年の瀬は押し迫ってくる。なんとかして年越しそばを自家製麺でいただけないか……。

そんな悩みを抱えていたら、ラオックスから「我が家の麺職人」という製品が発売されるという話を聞いた。この製品、そば粉など必要な素材を投入するだけで、手で揉むようにこねてくれて、さらに麺として押し出すところまで全自動でやってくれるという。これはぜひとも試してみなければならない。

上面左にボタン類を配置。ふたを開けると中に撹拌器とスクリューがある。麺は右の突起部分から押し出される

4種類のフランジ(製麺アタッチメント)が付属。左から長方形、丸穴小、丸穴大、マカロニタイプ。好みのものを取り付ければいい。右下のアタッチメントをマカロニタイプのフランジに装着すると、穴の開いたパスタを押し出せる

というわけで、「我が家の麺職人」で、さっそく自家製麺づくりにチャレンジ。箱を開けると、本体に加えて「長方形」「丸穴大」「丸穴小」「マカロニタイプ」の4種類のフランジ(製麺アタッチメント)や、2種類の計量カップ(水計量用、粉計量用)などが入っている。フランジとは、こね上げた麺を押し出す際の出口となる型のようなものである。一般的な丸いそばであれば、「丸穴大」か「丸穴小」を使うのがいいだろう。

本体は思ったよりもコンパクト。高さ33×幅19.5×奥行き26cmで、食卓の上に置いても大してジャマにはならない。重さは4.7kgとややあるものの、家の中で移動させるのに苦労する程度ではない。

資料によると、全自動モードを使えば、素材の投入から麺押し出しまで最短18分で仕上がるとのこと。そんなに短時間で!?というギモンは当然ながらわいてくるわけだが、とにかくまずはそば打ちを試してみよう。

本体のふたを開ける。中には撹拌器とスクリューが入る。この撹拌器で素材となる粉をこね、スクリューを通じて送り、フランジから押し出すという仕組みである。

本体内部に取り付ける撹拌器(上)。右に左に回転し、1回転で手揉み6回分のこねを実現してくれるという。スクリュー(下)はこね上げた生地をフランジのほうへ押し出すのに使われる