日本マイクロソフトは28日、Windows 8.1向けの音楽配信サービス「Xbox Music on Windows」を開始すると発表した。Windows 8.1に標準搭載の「ミュージック」アプリを通じて利用することができる。1曲あたりの価格は150円~250円程度で、ファイル形式はDRMフリーのMP3、ビットレートは320kbps。正式なサービス開始時期、参加パートナー、楽曲数などについては現時点では明らかにされていない。

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発表会に登壇した執行役常務コンシューマー&パートナーグループ担当・香山春明氏はまず、これまでのWindows 8のあゆみを振り返ると共に音楽配信サービスを開始する背景を説明した。

執行役常務コンシューマー&パートナーグループ担当・香山春明氏

それによると、10月に行ったWindows 8.1へのアップデートをはじめ、マイクロソフトはこれまで多数の発表を行っており、11月に発売したばかりのSurface 2、SurfacePro 2についても順調な滑り出しを見せているという。現在、Windowsを搭載したPC、タブレットで利用できる独自アプリの強化も進めており、今後はエンターテインメント系のサービスを加えることでWindowsデバイスの新たな魅力をアピールしていく狙いだ。

そうした方向性から新たにスタートするサービスが、マイクロソフトが自ら提供する「Xbox Music on Windows」だ。「Xbox」といえばゲームのイメージが強いが、実は映像コンテンツのXbox Videoなどゲーム以外のコンテンツも提供しており、「Xbox Music」もすでに世界22カ国で展開しているサービスである。

アップデートやキャンペーンを積極的に打ち出してきたマイクロソフト

業務執行役員Windows本部本部長・藤本恭史氏は、「Xbox Music」について「Windowsの強みである様々な機能連携が特徴」とアピールする。たとえばWindows 8.1ではアプリで検索すると別のアプリから結果を呼び出したりできる「スマート検索」という仕組みがあるが、こうしたアプリ同士、データ同士の連携機能が「Xbox Music」でも使えるというわけだ。

業務執行役員Windows本部本部長・藤本恭史氏

インタラクティブ エンターテイメント ビジネス Xboxプロダクトマーケティンググループ シニアマネージャー・井上正之氏