今秋からiPhone 5s/ 5cの販売競争に参入したドコモ。11月8日に電気通信事業者協会(TCA)が発表した最新のデータ(2013年10月末日時点)によれば、同社の契約者数は純増傾向にあるという。また、MNPの流出に関しても改善の兆しが見えてきたようだ。これまで苦戦が伝えられてきたドコモだが、これから年末商戦に向けてどれだけ巻き返していけるか注目したい。

端末を購入する際、判断材料の大きなポイントの一つは価格だろう。この時期、ドコモの端末を販売する店舗では、どのような施策を展開しているのだろうか。そこで筆者は9日、都内の大手家電量販店3店舗(ヨドバシカメラ新宿西口本店/ビックカメラ新宿西口店/ヤマダ電機新宿西口館)を取材した。今回は、人の多く集まる新宿で徹底調査を実施、すると各店舗とも期間限定のキャンペーンを展開しており、MNP利用者に最大で4万円のキャッシュバックを用意している店舗もあることが分かった。

ヨドバシカメラ新宿西口本店では、2013夏モデルを含むAndroid端末11機種、およびiPhone 5cの端末価格から40,000円を差し引くキャッシュバックキャンペーンを展開していた。これはMNPを利用した一括払いで端末を購入するユーザーが対象になっているもので、分割払いを選択すると40,000円相当のヨドバシカメラゴールドポイントが付与される。

ヨドバシカメラ新宿西口本店

例えばMNPを利用して「XperiaA S0-04E」を一括払いで購入した場合、端末代金の78,120円から40,000円が引かれるので、支払い額は38,120円となる。またMNPを利用して「iPhone 5c」を一括払いで購入した場合、ドコモの展開するプレミア購入プログラムを適用させれば、16GBが20,480円/32GBが30,560円で購入できるという。このほか、最新機種を含むXi対応スマートフォンを購入すると20,000円相当のヨドバシカメラゴールドポイントが付与されるキャンペーンも展開していた。

週末の同店舗では、4万円のキャッシュバックキャンペーンが展開されていた

iPhone 5cも安く手に入る(写真左)。最新機種に対しても2万円のキャッシュバックキャンペーンを用意した(写真右)

ビックカメラ新宿西口店でも同様に、2013夏モデルAndroid端末(4機種を除く)、およびiPhone 5cの端末価格から40,000円を差し引くキャッシュバックキャンペーンを展開。これはMNPを利用した一括払いのユーザーが対象となる。分割で購入する場合は、同額相当のビックカメラ商品券が提供される。最新スマートフォンに関しても、20,000円のキャッシュバック(あるいは同額のビックカメラ商品券)が得られるようになっていた。

ヤマダ電機新宿西口館でも同様に、2013夏モデルAndroid端末12機種、およびiPhone 5cをMNPを利用して一括購入すると、40,000円相当の商品券が得られるキャンペーンを展開していた。

ヤマダ電機新宿西口館でも同様のキャンペーンを展開していた

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わずか数カ月前に発売が開始されたばかりのスマートフォン端末に、最大で4万円ものキャッシュバック特典がついてくるというのは大変な魅力である。端末を購入する上では、是非ともこうしたキャンペーンを活用したい。

また、今回の取材で分かったことは、どの店舗でも期間限定(週末が多い)でこうしたキャンペーンを展開しているということ。加えて、これらのキャンペーンが、定期的なものではないという点も共通していた。どの店舗の販売員に聞いても「来週はどうなるか分からない」と答えていたのが印象的だった。今後も機会があれば、各量販店がどのようなキャンペーンを展開しているかチェックしていきたい。

(執筆:大石はるか)