ゲーム対戦後のトークショーでは、興津が「ジョナサンは1部で死ぬことになるが、ゲームでは3部のディオと戦える」と語り、羽多野は「ジョジョはセリフひとつひとつが名台詞。『ドラララ』ひとつとってもディレクター、プロデューサーそれぞれの答えがあって、何パターンも収録した」とアフレコ時の苦労話を明かした。また今回、会場に来られなかった声優陣からもジョジョに対する熱い思いがビデオレターとして届けられた。

声優陣&荒木飛呂彦氏のメッセージも

ビデオレターメッセージ

ジョセフ・ジョースター役・杉田智和:ジョセフは何十年にもわたり生き続け、人生を全うしている。私自身も老人のジョセフと同じ年齢になるまで(声優の)現役でいたい。

空条承太郎役・小野大輔:自分にとっては第5部のジョルノが大きな存在。「結果を求めがちだが、真実にたどり着くまでの過程が大事」という信念に感動した。そして、その過程をすっ飛ばすというディアボロと戦って倒すという展開もすごくうれしかった。

ジョルノ・ジョバァーナ役・浪川大輔:役をもらった時、正直なところ、(大役をもらったことで)吐き気がしました(笑)。公式サイトで行われた『ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトルリーグ』では全戦全敗でしたが、ジョバァーナの応援、よろしくお願いします。

空条徐倫役・沢城みゆき:タフでピュアな徐倫を演じられて幸せです。男性キャラが多い作品なので、負けたくない一心で、セリフひとつひとつに魂を込めました。

ジョニィ・ジョースター役・梶裕貴:ジョニィは『ジョジョ』の主人公キャラの中では、あまり強い人ではないが、レースを通じて大きく成長し、悩みや葛藤を繰り返すキャラクターなので、そのあたりを意識して演じました。あと、スタンド「牙」のセリフ「チュミミィ~ン」を自分で言うとは思いませんでした。

また、サプライズとしてウルトラジャンプ『ジョジョリオン』の担当編集である山内智氏が登壇。原作者・荒木飛呂彦氏からの描き下ろし直筆を公開し、発売記念のメッセージも紹介。「ゲーム映像を拝見しました。素晴らしいデキですね。出荷50万本を突破したとのこと、本当におめでとうございます。普段はあまりゲームをしない私ですが、『オールスターバトル』のためにPS3を買いました。皆さんと同じようにプレイするのを心待ちにしています」という荒木先生からのメッセージで会場は大きく拍手と歓声に包まれた。

原作同様、オラオラvs無駄無駄が熱かった決勝戦

その後、前夜祭のメインイベントである『ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルリーグ』の決勝戦に突入。対戦カードは、空条承太郎 vs DIOという因縁の対決となった。序盤から承太郎の「オラオラ」とDIOの「無駄無駄」ラッシュで来場者は大興奮。そして、DIOは時間を止める「ザ・ワールド」や、マニアックな「ウィルソン・フィリップス上院議員の車」による突撃を繰り出し、最終的に1対2のポイントを獲得しDIOがトーナメントの頂点に輝いた。

新たな3人の参戦キャラクターに会場は大興奮

イベントは終了するかと思いきや、最後に大きなサプライズ情報が飛び出した。早くもダウンロードコンテンツ第2弾として9月12日から「どう猛な野獣」の配信が決定。追加キャラクターとして「イギー」と「パンナコッタ・フーゴ」の配信が発表された。さらに最終弾として、荒木飛呂彦先生の人気作『バオー来訪者』から、「バオー」(橋沢育朗)の参戦も決定。さらに、50万本突破を記念して、9月25日までDLC追加キャラクターが半額になる「グラッツェキャンペーン」も実施される。最後に松山氏は「このゲームを作るために生まれてきた。私が開発を通して思ってきたことはたったひとつ。岸辺露伴のセリフを借りて言うと、『この松山洋が、金やちやほやされるために、ゲームを作っていると思っていたのかァ――――ッ!』」と来場者へ向けて叫び、本イベントは終了した。

(C)荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
(C)2013 NBGI