「世界一のメガやきとり~ギネスビール付き~」(1,980円)

ご当地やきとりテイスティングパーク「全や連総本店 東京」(東京都・大手町)は、7月20日から8月31日までの期間限定で「世界一のメガやきとり~ギネスビール付き~」を販売する。串の長さが1mにも及ぶ同商品を試食してきた。

やきとり30本分の鶏肉

同商品は、通常のやきとりに比べると、長さが約7倍、鶏肉の分量が約30本分に値する。1本の串で5種のご当地鶏を楽しめるようになっており、各ご当地鶏の間には、タマネギやピーマン、パプリカが挟まれている。塩コショウで仕上げているため、好みで「みそだれ」や「ゆずコショウ」などの調味料をつけて食べることもできる商品だ。

いざ目の前にしてみると、「長っ!」という第一印象を抱いた。片手に収まる通常のやきとりとはかけ離れた巨大さだ。もちろん、肉の一切れ一切れも大きい。

持ち方に戸惑う長さ

もちろん、持ち手部分だけでは持ち上げられない

重さは約1.2kgということで、実際に手に取ってみると、やきとりとは思えない重量感があった。竹でできた台から離して手に持つと、串が折れてしまうのではないかという手ごたえだった。

慣れた手つきで持ち上げる女性スタッフの方

すべて食べると達成感が

いよいよ試食に移る。まずは一番上に刺さっている「北海地鶏」(北海道・美唄市)から。こちらの地鶏は、北海道で4万羽しか育てられていない希少種とのこと。パリッと焼きあがった皮は香ばしく、脂のコクが特徴的だった。

その次にあるのは「川俣シャモ」(福島県・川俣町)。福島県の川俣町で一元管理のもと育てられている地鶏だ。比較的白めの色合いから想像したとおり、上品な味わいであっさりとしていた。

「北海地鶏」の部分

「川俣シャモ」の部分

真ん中に刺さっていたのは、「会津地鶏」(福島県・会津若松市)という、約450年以上前から、会津地方にのみ生息していたという地鶏だ。独特の香りがあり、柔らかくて優しい口当たりだった。

下から2番目に刺さっているのは「長州黒かしわ」(山口県・長門市)。島根県と山口県で飼育されてきた「黒柏鶏」という伝説の鶏の系統を引いている鶏という。一口食べると「じゅわり……」とジューシーな脂が口に広がった。皮はぷりっとしていて歯切れ良く、豊かな風味を残した。

最後にあるのは「ほろほろ鳥」(和歌山県・日高川町)だ。日本では、和歌山県・日高川町で唯一飼育されているものを取り寄せたという。食べてみると、みっちりと引き締まった身は、歯ごたえがあるが固くはなく、かむほどに肉の味が染み出してきた。

「会津地鶏」の部分

「長州黒かしわ」の部分

「ほろほろ鳥」の部分

端から見ても奥行きのある長さ

今回試食した鶏肉は、串に刺さっている鶏肉と同じサイズのもの。通常のやきとりに刺さっている肉が一口サイズならば、4口は必要な大きさだ。1切れずつでも、5種類全てを食べると、最後は満腹になる。5種のご当地鶏を味わい尽くした達成感があった。

同じ鶏肉と言えども、歯ごたえから口当たり、後味まで5種類全てが違う印象を残すこのやきとり。"メガ"の大きさに加えて、本格的に鶏肉のテイスティングを楽しむこともできそうだ。

平日は4本、休日は8本の限定販売

提供時間と本数は、平日が18時と20時に各2本で計4本、土日が13時、15時、18時、20時の各2本で計8本となっている。注文希望者が多かった場合には、希望者に抽選用紙を配布して応募箱に入れてもらい、提供時間の約5分前に抽選をする方式。

価格は、串長1mのメガやきとり1本と「ドラフトギネス サージャー缶」(350ml)1缶のセットで1,980円。8月10日は「やきとりの日」記念日価格で810円となる。