ヤマダ電機は7月11日、創業40周年を記念して開発したヤマダ電機オリジナルタブレット端末「EveryPad」を発表した。7インチディスプレイを搭載したAndroid 4.2搭載モデルで、Wi-Fiにて通信を行う。端末価格は21,800円。7月21日から、ヤマダグループ各店などで発売する。

フォトセッションにはUQコミュニケーションズの野坂章雄社長(写真左)、ヤマダ電機の一宮忠男副社長(写真中央)、レノボ・ジャパンのロードリック・ラピン社長(写真右)が参加した

同日都内で記者発表会が開催され、EveryPadの特徴についての説明や実機の展示が行われた。本稿で詳しく紹介していこう。

川下発想で、ユーザー視点に立った商品を

EveryPadは、レノボ・ジャパンと共同で開発したタブレット端末。音声認識、ビデオ電話や動画アプリ、手書き入力アプリといった機能を実装するほか、ヤマダ電機ならではのサービス「2年間の長期保証」が確保されているのが特長だ。ディスプレイには7.0インチのIPSパネル(1024×600ドット)を採用、マルチタッチパネル(5点)に対応する。本体サイズは194(H)×120(W)×11(D)mm、本体質量は約345g。プロセッサにはメディアテック社のクアッドコアCPUを搭載する。ストレージは16GB、メモリは1GB。約2.5時間の充電で約7時間の利用が行える。

製品イメージ。前面に30万画素、背面に500万画素のカメラを搭載。micro SDカードスロットの利用が可能で、最大64GBまで対応する

幅は11mm、質量は約345g。便利なアプリがあらかじめプリインストールされる

記者発表会の冒頭、ヤマダ電機 代表取締役副社長 兼 代表執行役員COOの一宮忠男氏が登壇。「家電量販店が主体となって情報端末を開発しました。おそらく業界初の試みではないでしょうか」とコメント。一宮氏によれば第2弾、第3弾となる製品も計画しているという。

続いて、レノボ・ジャパン代表取締役社長のロードリック・ラピン氏が登壇した。ラピン氏は、「既存のタブレット端末とは一線を画したもので、ユーザー様に豊かなライフスタイルを提供してくれることでしょう」と笑顔で語った。レノボ・ジャパンは今後ともヤマダ電機と協業を深めていくという。

ヤマダ電機の一宮氏(写真左)とレノボ・ジャパンのラピン氏(写真右)。一宮氏は「家電流通という立場から、川下発想で"お客様の視点に立った"商品を展開していきたい」とコメントした

次に、UQコミュニケーションズ代表取締役社長の野坂章雄氏が登壇した。今回、EveryPad発売開始を記念して先着5000名にUQコミュニケーションズのWiMAXルーター「HWD13」が本体価格0円で提供される(WiMAXセット加入が必須)。野坂氏は「EveryPadは、リアルとバーチャルの両面で事業を展開できる製品。HWD13とはベストコンビネーションだと思います。両製品が全国で徹底的に売れるよう、ヤマダ電機様と協力して頑張っていきたいと思います」と言葉に力を込めた。

UQコミュニケーションズの野坂氏(写真左)。同社からは、WiMAX通信が行えるモバイルルーターHWD13が提供される(写真右)

EveryPadの機能詳細

ヤマダ電機取締役兼執行役員専務CIOの飯塚裕恭氏からは、EveryPadの機能詳細と今後の展開について説明があった。同端末が搭載する音声対話アシスタント機能は、ユーザーとの対話によって検索結果を絞り込んでいけるというもの。イナゴ社が技術を提供した、画面を見なくても利用できる「ドライブモード」も搭載しており、日常の様々なシーンで利用できる。飯塚氏は「既存の端末で採用されている音声認識アプリより優れている」とアピールした。

登壇し機能について説明する飯塚氏。製品名称の"EveryPad"は「いつでも、どこでも、どなたでも使いやすい」という商品コンセプトを反映させたものだ

音声コンシェルジュ機能を標準搭載。オリジナルキャラクター「デンちゃん」との会話を通じて、検索結果にアプローチできる

あらかじめインストールされたアプリにより、ビデオ通話や音声通話を行うことも可能。同じアプリの利用者同士なら無料通話できる。また、製品に同梱される専用のスタイラスペンと端末にプリインストールされる手書き入力機能「7notes with mazec」を利用すれば、フリック入力になじみのないユーザーでもスムーズな文字入力が可能になる。