MMD研究所が主要3キャリアのスマートフォンユーザーを対象として実施した「携帯キャリアのネットワーク実感調査」の結果を4月18日に公表した。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのスマートフォンユーザーに対し、自身が利用するスマートフォンの「通信速度」と「つながりやすさ」について、現状と半年前を比較したときの実感を調査したもので、各キャリア400人、計1,200人からの回答結果をまとめている。調査期間は2013年4月1日から4日までだ。

スマートフォンの速度やつながりやすさの実感は?

調査によると、スマートフォンの現時点での通信速度を「速い」と感じているユーザーは、ソフトバンクがもっとも多く44.1%、続いてKDDIが43.1%、ドコモが35.8%だった。また、現時点でスマートフォンを「つながりやすい」と感じているユーザーは、ソフトバンクが44.7%、KDDIが41.5%、ドコモが39.9%となり、通信速度と同様の順位となった。スマートフォンの「通信が速い」「つながりやすい」と実感しているユーザーがもっとも多いのは、ソフトバンクであったことがわかる。

同調査では、6カ月前と比較したときの実感の変化についても調査が行われた。それによると、スマートフォンの通信速度が「6カ月前よりも速くなった」と回答したユーザーは、ソフトバンクが45.4%、KDDIが40.7%、ドコモが30.7%だった。また、スマートフォンが「6カ月前よりもつながりやすい」と回答したユーザーは、ソフトバンクが44.1%でもっとも多く、次にKDDIが38.2%、ドコモが28.9%となった。「通信速度」「つながりやすさ」ともに、ソフトバンクユーザーがもっともネットワークの改善を実感している結果となった。

利用しているスマートフォンの通信速度を現時点でどのように感じているか?

スマートフォンを現時点で「つながりやすい」と感じているかどうか?

6カ月前と比較したときに、スマートフォンの通信速度の変化をどう感じているか?

6カ月前と比較したときに、スマートフォンの「つながりやすさ」の変化をどう感じているか?

全国主要都市におけるスマートフォンの通信速度調査

ユーザーの実感としては上記のような結果となったが、実際の通信速度やつながりやすさはどうなっているだろうか。MMD研究所では、全国主要都市におけるスマートフォンの通信速度調査も実施しており、4月9日に結果が公表されているので、あわせて紹介しよう。 MMD研究所が実施した「2013年3月スマートフォンキャリア・地域別通信速度比較調査」では、主要3キャリアのAndroid端末、iPhone 5を対象に全国主要都市(23都市/100カ所)で通信速度を調査した。期間は2013年3月21日から27日まで。