新たなセンサーを搭載したG-SHOCKが登場! - カシオ2013年春夏の時計新製品発表会

3月8日、東京都内のカシオ本社にて、同社の2013春夏・時計新製品発表会が行われた。今回のテーマは「THE SENSOR CHRONOGRAPH ～その進化、全方位。独創のテクノロジーが時計の新たな可能性を切り拓く」だ。

今回は進化や革命などの抽象表現でなく、「SENSOR(センサー)」や「CHRONOGRAPH(クロノグラフ)」といった具体的な名称を掲げ、よりダイレクトに製品へアプローチ。カシオの多機能クロノグラフを支える「マルチミッションドライブ」をより有効活用するために、PRO TREKなどで培われた独自のセンサーテクノロジーが飛躍的に進化したという技術的バックボーンとともに、新しい磁気センサーを搭載G-SHOCKが披露された。

【レポート】次なるステージを迎えたカシオの時計戦略とモノ作り - カシオ2013年春夏の時計新製品発表会
【レポート】写真で見る! - カシオ2013年春夏の時計新製品発表会

95%の小型化と90%の省電力化を実現した新磁気センサーをG-SHOCKに搭載

「G-SHOCK」の新製品、パイロット仕様のスカイコックピットシリーズ「GW-A1100」は、今回の発表会のテーマに直結する製品だ。昨年の発売以来、スマッシュヒットを続けているスカイコックピットの「GW-A1000」をもとに、新開発の磁気センサーによる方位計測機能を搭載。モーターや電波受信アンテナなどによる磁界の影響を受けず、正しい方位を計測できるよう、配置やアルゴリズムが最適化されている。

もちろん、過酷な環境下での衝撃力、遠心重力、振動の3つの重力加速度に耐えるタフネス構造「TRIPLE G RESIST」を採用。同時に、日本製カーボン針を使用することで秒針を大型化し、視認性が高くなっている(秒針は方位計測機能でも使われる)。複数の針を別々のモーターで駆動するスマートアクセスも搭載しており、クイックロック付き大型りゅうずもプラパーツとのハイブリッド構造になり、操作感が向上した。

スカイコックピットシリーズ最大となる35.65mmのワイドフェイスや、4層構造の文字板をモチーフにした立体的なインダイヤル、12時および6時位置にはアラビアインデックスを配置。風防も、G-SHOCKのハイエンドシリーズ「MR.G」以外では初のサファイアガラスと、豪華仕様だ。バンドはウレタン製。カラーはブラック×赤(GW-A1100-1AJF)とブラック×グリーン(GW-A1100-1A3JF)。6月発売予定で価格は68,250円。なお、フライトコンボジットバンドとブラック×ブルーのカラーを採用した「GW-A1100FC」も7月に登場予定だ(79,800円)。

タイドグラフとムーンデータを搭載した人気のマリンスポーツモデル「G-LIDE」シリーズからは、「GWX-5600C」(4月発売予定・23,100円)と、「GLX-150B」(4月発売・14,175円)が登場。GWX-5600Cは、世界の主要潮汐ポイント100カ所のタイドグラフ&ムーンデータをプリセット。マルチバンド6のソーラー電波モジュールを内蔵し、世界の海でのライディングをサポートする。GLX-150Bは、海の干潮状態を詳細表示するドット表示のタイドグラフと、大型の月齢表示を採用している。

G-SHOCK誕生30周年を記念してリリースされている、タフで高感度なブランドとのコラボレーションモデルには、今回新たに2モデルが追加発表された。1つはカリフォルニアのスケートカルチャーを牽引する「SUPRA」(4月発売予定・23,100円)、そしてもう1つはサーフボードメーカーのトップブランド「Chanel Island」(5月発売予定・16,800円)とのコラボだ。

「SUPRA」はブラックのGA-200をベースに、時分針とインダイヤルの針、そしてバンド裏側に赤を配したインパクトのあるデザイン。このバンドは、激しいスケートシーンをイメージして、高度な耐久力を持つコーデュラファブリック製のバンドを採用。付け根と遊環にはSUPRAロゴが入る。

「Chanel Island」のベースはブラックボディのGLX-150だ。タフな使用に耐えるメタル製の遊環やバックを使用、バンド6時側にChanel Islandのロゴを、バンド12時側にChanel Islandの創設者、アル・メリックのネームロゴをあしらっている。

次ページ: 世界観がさらに広がったメタルウオッチ「OCEANUS」「EDIFICE」