電子書籍販売サイト「eBookJapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパンは22日、東京・千代田区の「TKPお茶の水カンファレンスセンター」にて、ASUS JAPANの新タブレットにおける新たな取り組みについての記者発表会を開催した。
発表会にまず登場したのは、イーブックイニシアティブジャパン 代表取締役社長、小出斉氏。小出氏は同社が運営する電子書籍サイト「eBookJapan」の作品数が全体で10万冊、電子漫画分野においては65,000冊を突破し、さらにはスマートフォンとタブレットからの売り上げが2010年頃と2012年頃と比べてみると10倍以上の伸びを見せていると報告。また、現在の登録会員数は77万人で30代が7割以上、1人当たりの月間購入額は約5,000円と説明し、電子書籍分野の好調さを強調した。
今後の展開として、夏頃までに文芸書・ビジネス書を現在の3万冊から10万冊に拡充し、漫画と併せて今年中に全20万冊、雑誌タイトルでは現在の100誌から年内に300誌を目指すと宣言。さらに4月に「eBookJapan」のクラウド型データ保管サービス「トランクルーム」の改良、7月には読みやすさの更なる改良、「5月頃に電子書籍に関する世界初の取り組みを発表します」と今後の展望を説明している。
次にASUS JAPANプロダクトマネージメント課・アカウントマネージャーのSophie Lee氏が登壇し、3月23日に発売される新タブレット『ASUS MeMO Pad ME172V』が披露された。「片手で電子書籍や電子コミックを手軽に楽しめる端末」として紹介されたME172Vは、7インチWSVGA(600×1024ドット)液晶搭載のタブレット端末。重さ約358g、厚さ11.2mmの薄型軽量ボディを実現し、バッテリー駆動時で約7時間動作する。カラーはグレーとピンクの2色を用意し、市場想定価格は1万7,800円。
OSには「Android 4.1.1」を採用するほか、CPUにVIA WM8950(1GHz)、メモリーに1GB(DDR3L)を搭載。ストレージは8GBで「ASUS WebStorage サービス」も利用できる(5GB/永久無料版)。また、本体前面に100万画素のWebカメラを備えるほか、通信機能にIEEE802.11b/g/n準拠の無線LANを内蔵している。インタフェースとしてはmicroUSB×1基、microSDメモリーカードスロット(microSDHCカードに対応)×1基、マイク端子、ヘッドホン端子などを持つ。本体サイズはW196.2×H11.2×D119.2mm。
「Android 4.1.1」を搭載することで、音声検索やGoogle Now、カレンダー、スケジュール、電車の乗り換え検索、Gmailといった機能も手軽に利用できる。また、ME172Vの特徴として、eBookJapan作品が楽しめるブックリーダーアプリがプリインストールされていること、本機でしか読めないオールカラー新作コミック『老人と海』(作画:六田登、原作:アーネスト・ヘミングウェイ)の収録が挙げられる。さらにeBookJapan作品が購入できる「eBook図書券」が3,150円分も同梱される。……続きを読む