Corsairは19日、国内正規代理店のリンクスインターナショナルと共同で、都内で記者発表会を開催し、CES 2013で話題になった新製品を含む、日本市場向けに投入予定の製品群を幅広く披露した。同社が"Super Tower Case"と呼ぶ大型PCケース「Obsidian 900D」やショートサイズ設計を採用した電源ユニット「CX SERIES」などを中心に製品説明が行われた。

Obsidian 900D

Obsidian 900D。量産前のプロトタイプということもあり、発売時には仕様などで変更が加えられる可能性がある

まず、2013年春発売予定として紹介されたのが、同社製ハイエンドPCケース「Obsidian」シリーズの新製品である「Obsidian 900D」。フラグシップモデルとして、"フル水冷"を行うようなハイエンドユーザーをターゲットとしており、本体サイズはW252×D650×H690mmと通常のフルタワーケースよりもかなり大型となっている。

Corsair製ケースのブランドラインナップ

Obsidian」シリーズは現行で3モデルを展開する。エントリーモデル(といってもハイエンドシリーズだが)の550Dは静音ケースとして人気が高いという

水冷ユニットのラジエーターやリザーブタンクをケース本体の内部に収納しての利用を想定しており、外部のラジエーターに接続するチューブ用の穴は設けていない。

巨大な見た目に違わぬ広い内部スペース

ターゲットはフル水冷を考えるハイエンドユーザー

ケースファンとして前面に120mmファン×3基、背面に140mmファン×1基を標準で搭載する。またオプションによって最大15基までファンを増設できる。

前面に120mmファン×3基、背面に140mmファン×1基を標準で搭載

裏配線が可能なアクセスホールに加え、「Obsidian 900D」ではサイドパネルのほかにケース下部のパネルが開閉する「スイングアウトドア」を搭載してメンテナンス性を高めている。

下部のパネルも開閉する

アクセスホールは8個

ドライブベイは、5.25インチのオープンベイが4基、3.5インチ/2.5インチのシャドウベイを9基内蔵する。シャドウベイのディスクケージは3基ずつのユニットに分かれており、それぞれ自由に配置を換えることができる。

シャドウベイのディスクケージは配置の変更が可能

フロントパネルのインタフェースは、USB 3.0×2、USB 2.0×4、オーディオポート

拡張スロットは10、対応フォームファクタは、E-ATX、XL-ATX、ATX、マイクロATX、Mini-ITX。

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