米ラスベガスで開催中の「International CES 2013」の会場で、英CanonicalはLinuxベースのOSであるUbuntuをスマートフォンに搭載した「Ubuntu for Phone」を出展している。現在、端末メーカーと協議しており、搭載製品の提供を目指しているという。
同社のブースでは、Android搭載スマートフォンのGALAXY NexusにUbuntu for Phoneを搭載したものを展示していた。比較的滑らかな動作で、完成度は高そうな印象。画面の左から右側にスワイプするとアプリ一覧が表示される仕様で、「Home」は最近使ったアプリ一覧や着信履歴などが表示され、左にスワイプすると「People」画面となり、連絡先や発着信履歴が確認できる。さらに左にスワイプすると「Music」が表示され、音楽操作が可能となる。Homeから右にスワイプすると「Apps」が表示され、現在起動中のアプリやアプリ一覧が表示される。
アプリでは、画面下から上にスワイプすることでメニューを表示でき、写真をFacebookなどのSNSに共有する、といった使い方ができる。画面上から下にスワイプすると、設定パネルが表示される。画面上3分の1ほどスワイプでパネルを表示したら、そのまま指を離さずに、さらに左右にスワイプすると、次々と設定項目が切り替わり、利用したい設定項目を簡単に選択することができる。このパネルには「Messages」があり、これには不在着信やSMS、FacebookやSkypeなどのメッセンジャーが表示される。ここから、返信などの操作を行うこともできる。
UIはオリジナリティがあり、一部誤動作はあったものの、滑らかに動作していて完成度は高い。今後ソースコードは開発者向けに無償で公開、端末メーカーにはライセンスすることでビジネス化を図っていく考え。端末に関しては、現在携帯事業者や端末メーカーと協議しており、来年早期の登場を目指しているそうだ。
(記事提供: AndroWire編集部)