11月2日に発売され、早くも話題沸騰となっているアップルの小型タブレット「iPad mini」。iPad miniへの賛否はさまざまだが、「iPad miniは片手で持ちづらいのではないか」という意見が注目の的となっている。
iPad miniは7.9インチと競合端末と比べても大きいディスプレイを搭載しており、横幅も134.7mmと比較的大きい。そのため、片手で両端をつかむといった持ち方は、やや厳しい。また、従来のiPadと比べると、画面両端のベゼル(縁)が狭くなっているため、それも持ちづらい印象を与えていると思われる。しかし、iPad miniは、端末を持つために画面に触れている指と、操作するために画面をタッチした指を識別する機能を搭載している。そのため、実際にはベゼルの狭さを気にすることなく、気軽に片手で持つことが可能なのである。
さっそく購入したばかりのiPad miniを使い、触れている指とタッチした指を見分けているのかを試してみたので紹介しよう。
まず、あらためてiPad miniの大きさを確認しておこう。iPad miniの横幅は134.7mm。競合端末であるGoogleの「Nexus 7」が横幅120mmなので、14.7mmほど大きいことになる。そのため、背面から鷲づかみする形でiPad miniの両端を持とうとすると、手のひらをいっぱいに広げる必要があり、持ちにくい。手の小さい女性などは、この持ち方ができない人も多いだろう。
続いて、このボディに収まるディスプレイについて考えていきたい。iPad miniのディスプレイは前述の通り7.9インチで、7インチのNexus 7よりひとまわり大きい。端末の横幅134.7mmに対する対角7.9インチというのはかなり大きく、画面両端のベゼル部分は狭くなっている。そのため、画面に触れないようにベゼルに指を添えるというのは困難だ。
以上のことから、iPad miniは片手では持ちづらいという意見があり、Twitterなどのインターネット上でも、そのようなコメントが散見される。
しかし、AppleのWebサイトのiPad miniの紹介をよく読んでみると、次のように書かれている。「あなたの親指が何かを操作しようとしているのか、それともただディスプレイの上に置かれているだけなのか、iPad miniは賢く識別します」。つまり、ベゼルが狭いからといって、画面に触れないように注意しながらiPad miniを持つ必要はなく、持つための指が画面に触れても問題ないというのである。