iPad 2との比較で感じたこと
さて、ここまで写真でiPad miniを紹介してきたが、いくら言葉で小さい小さいと書いたところで、比較対象がなければまったく大きさが伝わらないだろう。
ということで、手持ちのiPad 2と並べて比較してみることにした。
いかがだろうか。若干miniの方が縦長に見えるのは先ほども述べた通り、縁の幅が狭いからである。その他はデザイン自体に大きな違いはなく、miniの方がホームボタンがやや小さいこと、コネクタが新規格のライトニングコネクタになっていることくらいだ。
ディスプレイサイズは9.7インチに対して7.9インチだから確かに小さいのだが、iPad mini単体で持つとそんなに小さいとは思わない。普段もっと小さいiPhoneをいじっているからだろうか。むしろ、小さいiPadというよりも、でかいiPhoneといった趣きである。
iPad miniがやたらと軽いことも、そう感じる理由のひとつだ。iPad miniの重さは308グラム(Wi-Fiモデル)。iPhone 5は112グラムで、iPad 2は601グラムだから、数字の上でもどちらかといえばiPhoneに近いのだ。iPhone 4S以前の機種をお持ちの方ならなおさらだろう。
iPad miniとは"iPhone Big"である
iPhoneに近いという印象は、実際のiPhoneと並べてみるとより強く感じる。重さだけでなく、片手でギリギリ持てるサイズだからということもあるだろう。とにかくiPad miniは、iPadという名前を冠してはいるものの、印象としては「iPhone Big」なのである。
とはいったものの、片手で長時間安定してホールドするにはまだちょっと大きすぎる気もする。筆者はあまり手は大きい方ではないが、それでも女性よりは大きめ。それでもiPad miniをガシッとつかもうとすると人差し指はやっと届く程度で、その状態では親指を使っての操作は困難だ。
例えば電子書籍を読むとして、片手でiPad miniをホールドしながら親指でページをスワイプしようとすると、人差し指は逆の縁には届かない。まあ、両手で操作すればいいだけの話だし、スワイプではなくてタップでページめくりを行えばいいのだが、そういう細かいところが気になってしまう難しいお年頃なのである。
片手持ちのまま親指で操作しようとすると若干不安定かな。これはタブレット全般に言えることだけど |
片手だとこういうスタイルになるので、親指の可動範囲を広げるために人差し指を縁にかけるのはあきらめるしかない |
ちなみにiPad 2の背面に手を置いてみたところ、まったく届かなかった。こうしてみるとiPadはそもそも片手持ちには適してないんだなということを今さらながらに痛感してしまう。