会場を襲撃したゾンビ。彼女は『バイオハザード6』のCMにも登場

2012年10月4日、世界中のバイオハザードファン待望の最新作『バイオハザード6』(PS3版・Xbox360版)が発売された。それを記念してカプコンは、東京のヨドバシカメラマルチメディアAkibaにて発売イベントを開催したので、その模様をさっそくお届けしよう。

『バイオハザード6』は、アフリカが舞台となった前作(『バイオハザード5』)より4年後の物語。レオン、クリスと歴代の主人公に加え、傭兵ジェイク、そしてエイダと4人の視点でストーリーが進行していく。ホラー、アクション、銃撃戦とシリーズ総決算といえる内容だけに期待している人も多いだろう。ストーリーとゲーム内容については体験版のプレイレポート(体験版レポートはこちら)を過去に掲載しているので、気になる人はそちらをチェックしてほしい。

イベントに参加できたのは、ヨドバシカメラマルチメディアAkibaにて『バイオハザード6』を購入し、先着で参加券を受け取った50名。小林裕幸エグゼクティブプロデューサーと平林良章プロデューサーによるトーク、サイン&握手会、グッズが当たる抽選会が行われるということもあり、平日の13:00からというイベントながら多くの人が集まっており、改めて『バイオハザード』人気の高さを感じた。

小林エグゼクティブプロデューサー

平林プロデューサー

イベントの冒頭ではあいさつとして小林氏が「まだ実感がわいていませんが、これだけ多くの人に集まっていただき本当にうれしく思っています。シリーズ最高傑作となっていますので、思う存分楽しんでください」と自信作であることをアピール。そして平林氏からは、ゲームの登場人物など概要のほか、プレイヤーがゾンビになれる「エージェントハントモード」を紹介。クリアしたキャンペーンからエージェントハントモードに入っていける仕組みで、さらに、まだキャンペーンをクリアーしていないユーザーのところにゾンビとして参加できるという。

続いて『バイオハザード6』のCM映像が流れたところで、スペシャルゲストのアナウンス。驚くことに、レオン編の冒頭でゾンビになってしまう女の子「リズ」が会場に登場したのである。イベント参加者に近づく、睨みをきかせるなどたっぷりと会場を歩いた後、平林プロデューサーを襲うというサービスっぷり。彼女はCMにも登場した本人という。会場は驚くどころか、爆笑に包まれた。

M@平林プロデューサーを襲うゾンビ

これに合わせて、平林氏から「今回はゾンビが復活です。『バイオハザード4』、『バイオハザード5』では何でゾンビが出ないんだ?と世界中のファンから言われましたが、それなりに理由があります。みなさんがゲームに慣れて、ゾンビがただの的になって全然怖い存在ではなくなっているため、登場させるのをやめていました」と説明。そこで『バイオハザード6』では、C-ウィルスに感染したアグレッシブなゾンビを作ったという。また、そのゾンビと攻撃すると変異する「ジュアヴォ」という新たな敵に対して、プレイヤーは新しいアクションで対応していくことになるらしい。アクションありきではなく、より恐怖心を高めるためにアクションを追加ということで、ホラーテイストを求めているユーザーにはうれしい情報ではないだろうか。

参加者とシリーズについて語りながら行われたサイン&握手会

その後は、サイン&握手会が行われ、参加した人たち一人一人丁寧にバイオハザードシリーズについて話を聞いていたのが印象的だった。その後は両プロデューサーが囲み取材に応じ、次のように語っている。

──いよいよ発売となりましたが

平林プロデューサー:チーム一同待ち遠しくしていた日です。(開発期間である)3年半をかけて、ようやくスタートに立てたと思うのでうれしいです。

小林エグゼクティブプロデューサー:スタートの時、どういうものをやろうと話したのがついこないだのようであり、ナンバリングの最新作としては思う存分詰め込めたかなと思います。これまでのインタビューでも話していますが、16年やってきたシリーズの最高傑作になったのではないかと。ディレクターの佐々木が、すごいスケール感を持ってきて、ほんとに完成するのかと思いましたが、知恵を絞ってボリュームを崩さず、主人公たちのストーリーを作り上げられました。手を抜かずに作り上げた、完成度の高いストーリーをやっとみなさんにプレイしていただけるので、感想を聞けるのを楽しみにしています。ネタばれになるので詳しくはいえませんが、みなさんがネタを知ってどのようなリアクションをするのかほんとに楽しみなんで、いまからワクワクしています。

──開発で苦労した点は

小林エグゼクティブプロデューサー:苦労したところはたくさんありますが、やっぱり物量が多いことが一番ですね。開発には、いろいろなセクションがあるんですが、うまく連携することで、なんとか完成させることができました。

平林プロデューサー:3年半と長丁場だったので、集中力を切らさずにゴールまで行くというのが、一番難しかったところですね。集中力を切らさずゴールのテープを切れたかなと思います。

──プレイするユーザーに向けて

平林プロデューサー:4本のストーリーに加えて、マーセナリーズやエージェントハントも楽しんでくださいといままで伝えてきましたが、ちょいちょいと遊び心を潜めているのも見どころです。怖がりながらもたまに壁のポスターを見てみたり、パンダの乗り物に近づいてみたりして、遊び心としてちりばめている部分を見つけるのも楽しみのひとつかなと思っています。

小林エグゼクティブプロデューサー:先ほどのサイン会で初めて『バイオハザード』をプレイするという方がいましたが、初めてでも楽しめる内容になっています。新キャラクターであるジェイクの視点でプレイすると、歴代の主人公であるクリスやレオン、自分のお父さんであるウェスカーも知らないと、初めて『バイオハザード』シリーズをプレイする人が共感できると思います。もちろんレオンやクリスからプレイしてもいいですし、とにかく思う存分『バイオハザード6』を遊び尽くしていただけたらうれしいですね。シリーズのファンは、クリス、レオン、エイダなど歴代のキャラクターの成長を見てほしいです。シリーズやっててよかったなと思ってもらえるはずです。とにかく1人でも多くの人にプレイしてほしいと思います。

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