カプコンは3月3日に、いよいよ8日(木)に発売を控えたPS3/Xbox360用格闘ゲーム『ストリートファイター X 鉄拳』の完成を記念して「ストクロ完成記念 スーパーストリートファイターIV アーケード エディション 2012 CAPCOM公式全国大会 春獄節!~格闘ひな祭り~」を都内で開催した。

大会の内容は3人1組、勝ち抜き3on3方式を採用した、32チームによる勝ち抜きトーナメント。カプコン招待選手として「ウメハラ選手」「ときど選手」「マゴ選手」といった国内プロゲーマーや「Poongko選手」「GamerBee選手」「Ryan Hart選手」と海外の有名ゲーマーも参加し、会場を大いに盛り上げた。中でも注目を集めたのは『ストリートファイター X 鉄拳』(通称:ストクロ)の完成を記念して行われたスペシャルステージだ。

ストクロ完成記念 スーパーストリートファイターIV アーケード エディション 2012 CAPCOM公式全国大会 春獄節!~格闘ひな祭り~が開催された

まず、頭に猫、腰に白鳥というド肝を抜く衣装で登場したのは、大会の実行委員長にして『鉄拳』シリーズのプロデューサーとして知られるナムコバンダイゲームズの原田勝弘氏。もう一人は、カプコンの『ストリートファイター X 鉄拳』プロデューサーの小野義徳氏でこちらは大会のハッピと普通のスタイルだ。

「鉄拳」シリーズのプロデューサーであるナムコバンダイゲームズの原田勝弘氏

カプコンの「ストリートファイター X 鉄拳」プロデューサーの小野義徳氏

原田氏が「小野さんにメールを送ってもはじかれる」と言えば、小野氏が「原田さんが件名に人妻募集とか入れて送ってくるからだ」など、芸人コンビばりのかけあいで会場を笑わせた後、いよいよメインとなる「ストクロ」の紹介だ。

ストクロは通常版のほか、2枚組のオリジナルサウンドトラックとキャラクターアートコレクションを付属する限定のコレクターズ・パッケージ(8,300円 PS3/Xbox 360)も発売。これは日本のみで海外版にはない特別なパッケージだという。このほか、イーカプコンで購入すると限定先着特典としてゲームで使用できるキャラのコマンドを確認できる「めくるめくコマンド&コンボ表」が付いてくることが発表された。このほか、マッドキャッツ社よりアーケード型ゲームコントローラー(2グレード、6製品)が発売されることも合わせて告知された(ウメハラ使用モデルのファイトスティックプロクロスデザインで16,800円)。

数量限定でコレクターズ・パッケージも発売される

ストクロ向けのゲームスティックも紹介された

そして、世界初となる鉄拳のキャラクターがストリートファイターのコスチュームを、ストリートファイターのキャラクターが鉄拳のキャラクターのコスチュームを着るという「コラボコスチューム」が明らかとなった。原田氏も「知らない!初めて見る!!」と叫ぶ、まさにサプライズ発表である。さらに、ストリートファイターよりエレナ、ガイ、コーディー、さくら、ダッドリー、ブランカが、鉄拳よりアリサ、クリスティ、ジャック、ブライアン、ラース、レイが、2011年秋に発売予定のPlayStation Vita版に参戦することも紹介。小野氏は「開発は順調に進んでいる」と語った。

鉄拳とストリートファイターのコラボコスチュームが世界初公開された

Vita版の参戦キャラクターも明らかに

さらにオープニングムービーも世界初公開された。『ストリートファイターIV』の流れを汲むキャラクターたちの力強い表情と動き、そして迫力ある演出が印象的だ。ムービーを掲載するのでぜひともチェックしてほしい。(ムービーはレポートの最後で)このほか、世界最速の「ストクロ」大会が決定したことも発表。ストクロの公式サイトで随時、情報を公開していくという。

力強い演出が印象的なオープニングムービー

そして、ステージにはストクロを応援するためファッションモデルのJOYさんが同日発表されたMissストクロ(Miss春麗、Missキャミィ、Missニーナ、Miss飛鳥の4人)を連れて登場。JOYさんは「ストリートファイターIIがスーパーファミコンで購入した最初のゲームです!」と語るなど、ストリートファイターシリーズのファンであることを熱く語ってくれた。

Missストクロと登場したJOYさん

それに合わせ、「Missストクロを激写せよ!! キャンペーン」を発表。これは、3月10日(渋谷駅前周辺)、17日(新宿FLAGS イベントスペース)、24日(秋葉原駅前周辺 プラサカプコン吉祥寺店)の3日間、Missストクロがそれぞれの衣装で登場。その現場でMissストクロを撮影して応募し、ベストショットに選ばれるとPS3などの豪華景品がもらえるというもの。Missストクロのいる場所はTwitterで紹介する予定だという。

Missストクロを激写せよ!! キャンペーンを紹介

キャンペーン告知後は、JOYさんが「やっつけ仕事と思ってるでしょ?」と原田氏、小野氏を挑発。ストクロの魅力のひとつである4キャラクターが一つのステージで同時に戦える「ジャンブルバトル」で対戦することに。原田氏、小野氏が万が一負けた場合、Missストクロに尻をキックされるという罰ゲームが設定された。原田氏が「それはご褒美やで」と言う中、JOYさん&Miss春麗チーム、原田氏&小野氏チームで対戦。開発者としてのメンツもあり原田氏&小野氏が圧勝となった。

JOYさん&Miss春麗チームと原田氏&小野氏チームが対戦。原田氏&小野氏チームの圧勝となった

そこでJOYさんがプレイヤーを交代しての再戦を要求。ときど選手とマゴ選手をステージに呼び込み、原田氏&小野氏チームと対戦することに。ときど選手&マゴ選手チームは、使用キャラクターとして豪鬼とコール(PS3限定キャラ)を選択、原田氏&小野氏チームはジュリと平八で迎え撃つが、豪鬼とコールの飛び道具を連発して相手を近づけさせないという鬼戦術で圧勝となった。当然、尻キックの罰ゲームとなり、原田氏と小野氏は蹴られた瞬間、ステージの外まで吹っ飛ぶという見事なオチ。ゲーム開発者とは思えないうまいリアクションに、会場は爆笑と失笑の渦となった。

再戦要求をし、JYOさんはときど選手とマゴ選手を呼び込む

ときど選手&マゴ選手が飛び道具で相手を近づけさせない戦術で原田氏&小野氏チームに圧勝

罰ゲームの尻キックでステージ外まで吹っ飛ぶ原田氏と小野氏

このほか、会場の外では『ストリートファイター X 鉄拳』の試遊台も置かれ、一足早くこの夢の競演が実現した格闘ゲームを楽しめるようになっていた。筆者も10分だけプレイしたが、ストリートファイターIVのグラフィックと同じ系統であるだけに迫力は十分。ただ、基本飛び道具のない鉄拳のキャラクターは、ストリートファイターのキャラクターより不利があるのでは、とは思った。しかし、発売後には各キャラクターの研究が一気に進むことになるだろう。どのキャラクターが強いと判断されるのか楽しみだ。

会場の外ではPS3版とXbox360版の試遊台が置かれていた

『ストリートファイター X 鉄拳』オープニングムービー

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