角川ゲームスは9日、東京・六本木の「ニコファーレ」にて、2012年に発売予定のPlayStation(R)Vita用ソフト『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』の制作発表会を行った。
『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』は日本ファルコムの創立30周年を記念して製作されるタイトル。2010年にPSPタイトルとして発売された『英雄伝説 零の軌跡』をPS Vitaに移植し、フルボイス化や全曲アレンジなど、さまざまな追加要素を盛り込んだ作品となる。発売は2012年夏を予定しており、価格はパッケージ版が6,090円、ダウンロード版が5,040円。
本作の舞台は、光と闇の混在する魔都クロスベル。主人公ロイドたち「特務支援課」のメンバーが「壁」を乗り越えようとする道程を描いた熱き若者たちの物語が展開されていく。
さて、本イベントでは発売元となる角川ゲームスと、企画制作を担当する日本ファルコム、キャラアニ、開発元であるピラミッドの関係者による挨拶が行われた。また、『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』のプレゼンテーションも行われたので、気になる追加・改良ポイントを紹介していこう。
メインストーリーのフルボイス化
発表当初「フルボイス版」とされていたとおり、メインストーリーがフルボイス化され、総勢157名のキャラクター、2万パターンを超えるボイスが収録されている。また、今回はファルコム楽曲のアレンジを演奏するバンド「Falcom jdk BAND」のメンバー(小寺可南子さん、上倉紀行さん、岡島俊治さん)も声優として参加予定とのこと。ちなみに本作では担当するキャラクターによっては、台本が電話帳一冊分に及ぶというから驚きだ。
使用楽曲全74曲をフルアレンジ
PSPからの移植に当たり、本作向けにBGM全74曲をすべて新アレンジ、新規収録。『英雄伝説 零の軌跡』の主題歌である「way of life」にもアレンジが加えられている。歌うのはもちろん「Falcom jdk BAND」のボーカリスト、小寺可南子さん。今回の製作発表会では「Falcom jdk BAND」のライブも行われ、その歌声を披露してくれた。(ライブフォトはレポートの最後に掲載)
新たな支援要請の追加
サブクエストである「支援要請」もボリュームアップ。制作にあたり、日本ファルコムのプロット原案を元に、シナリオはCDドラマやウェブコミックの原作などを手掛ける田沢大典氏が担当している。
ムービーの再構成&ビジュアルを総リファイン
PS Vitaの移植にあたり、HD化に合わせてオープニングムービーや、ゲーム中ムービーのアニメーションを再構成している。また、水や影といった画面エフェクトの強化に加え、インターフェイスまわりにも改良が施されるようだ。
PS Vitaならではの新機能を利用したミニゲームの追加
PS Vitaの機能を活用した新規ミニゲームが追加された。タッチ操作で行うダーツゲーム「ダーツ501」や、タッチ操作で行う記憶力ゲーム「クロックメモリー」、モーションセンサーを利用しながらPS Vita本体を傾けて「みっしぃ」をゴールに導く「コロコロみっしぃ」などが実装されている。また、メニューまわりの操作も背面タッチで行えるようになるという。
そして、『英雄伝説 零の軌跡 Evolution』のプレゼンテーション後、「Falcom jdk BAND」によるライブ演奏や、ウェブラジオ「ティオの"ファルコムラジオ"めんどくさいです…でもがんばります」&「jdk TV」の公開収録なども行われた。
製品情報
ゲームタイトル | 英雄伝説 零の軌跡 Evolution |
---|---|
メーカー名 | 角川ゲームス |
ジャンル | ストーリーRPG |
対応機器 | PS Vita |
発売日 | 2012年夏 |
価格 | 6,090円(PS Vita カード版)、5,040円(ダウンロード版) |
CEROレーティング | 審査中 |
(C)Nihon Falcom Corporation./ (C)2012 Chara‐ani Corporation.
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