日本HPは11月11日、2011年5月に提供開始した、大判プリンタのプリントファイルをクラウドを通じて共有できるソリューション「HP ePrint & Share」のiOS用アプリ(無料)の提供を開始したと発表した。 「HP ePrint & Share」は、PCや対応大判プリンタのタッチパネルからプリントファイルをクラウドサーバに保存できるファイル・シェアリングサービス。
iOS向けの「HP ePrint & Share」では、クラウド上に保存されたデータのブラウズや、対応プリンタへのプリントジョブの実行をリモートで行うことが可能になる。対応OSは、iOS4.2以降。
また同社は11月11日、東京の本社にて、「HP大判プリンターフェア2011」を開催。その中で、建設ITジャーナリストの家入龍太氏が講師を務める「HP ePrint & Share特別講演」を行った。その中で家入氏は、「HP ePrint & Share」を利用することで、国際展開する場合にどこでも同じ紙図面を出力でき、プロジェクト関係者が常に最新の図面を閲覧できるほか、現場からの紙図面によるフィードバックをデジタル化できるなど、図面と実際の建物の情報を一致する「情物一致」が実現できると紹介した。
フェアでは、11月7日に発表した「HP Latexインク」を採用する61インチ幅の大判プリンタ「HP Designjet L26500」も展示。新たに搭載した両面プリント機能のデモが行われた。両面プリント機能では、裏面を印刷する際簡単に位置合わせできる機能を搭載しているほか、テキスタイルなどコシのない素材の扱いを容易にする新機能を搭載している。
HP Designjet L26500は、素材への対応で、重さの異なる2種類のテンションバー(ループシェイパー)を搭載することにより、従来送りが難しかった薄手のターポリンやコシのないテキスタイル素材にもプリントが可能になったほか、新設計の巻取りリールや3インチ巻取りスピンドルの標準搭載により、テント生地など約40kgの重量級素材も連続巻取りが可能となった。
HP Designjet L26500の価格2,982,000円で、11月17日より受注が開始される。なお、「HP大判プリンターフェア2011」は、今後、福岡、大阪、名古屋で開催される。