情報セキュリティEXPOは5月13日(金)まで東京ビッグサイトにて開催

5月11日~13日の3日間、東京ビッグサイトにおいてIT業界のイベント「Japan IT Week 春」(主催: リード エグジビション ジャパン)が開催されている。このイベントはクラウドやモバイル、ソフトウェア開発、組込みシステム開発など、IT業界における分野特化型のイベントが同時開催となっているものだが、ここでは、セキュリティに特化した「情報セキュリティEXPO(春)」に出展しているシマンテックのブースを紹介しよう。

iOS搭載デバイス向けMDM「Symantec Mobile Management」

同社は今回、「クラウド」「情報セキュリティプラットフォーム」「モバイル」という、事業領域別の3つのゾーンに分けてブース内での展示を行っている。中でも、最も注目が集まる通路側に配置されているのが「モバイル」ゾーンである。

情報セキュリティEXPO内のシマンテックブース

この「モバイル」ゾーンでは、5月初旬に米ラスベガスで開催された同社のイベント「Symantec VISION 2011」で公開されたばかりのMDM(モバイルデバイスマネジメント)製品「Symantec Mobile Management」が参考出品されている。 この製品はiPhoneやiPadなど、iOS搭載デバイスの統合管理を行うことが目的とされているもので、ポリシー管理や認証基盤の提供、セキュリティ管理といった、企業でのスマートデバイス利用において必要とされる機能を提供する。

日本初公開となるiOS搭載デバイスを対象としたMDM製品「Symantec Mobile Management」を展示

同様の機能を有する製品は日本ベリサインがすでに提供を開始しているが、同社によれば「シマンテックの製品ラインとのすみ分けや統合などについては"これから"の検討課題」であり、当面は各社の個別ブランドによる製品として提供される見通し。

なお、この「モバイル」ゾーンには「VeriSign」ブランドの製品(「ベリサイン マネージドPKI for Device」「ベリサイン VIP エンタープライズ ゲートウェイ」)も一緒に展示されている。

「VeriSign」ブランドの製品も一緒に展示されている

新たな領域「クラウド」ゾーン

「クラウド」ゾーンは、従来の"企業内"に閉ざされた環境から、クラウド化の普及によってカバーすべきセキュリティ対策の範囲が広がることに対応した「Symantec.cloud(シマンテック ドット クラウド)」の展示が行われている。

「Symantec.cloud」は、「シマンテック ホステッドサービス」として提供されていたメッセージラボ製品を、同社が2011年2月に名称変更したものであり、今回展示されているのはSaaS型のメール・Webセキュリティ対策製品(サービス)である。これに加え、同社によるOEM提供という形で富士通マーケティングが販売するクラウド型ウイルス対策サービス「BSTS(ビステス)」も展示されている。

「クラウド」ゾーンには「Symantec.cloud」を展示

エンドポイントセキュリティ製品の次期バージョンを紹介

従来からのセキュリティ対策領域となる「情報セキュリティプラットフォーム」ゾーンでは、今夏に登場予定となっているクライアントPC向けセキュリティ対策製品の次期バージョン「Symantec Endpoint Protection 12」の紹介が行われている。

「Symantec Endpoint Protection 12」は、世界各地に多数点在する同社製品ユーザーのコミュニティ基盤によるユーザー評価情報を活用する同社独自の検知技術「Symantec Insight」が搭載されることが大きな特徴。これによって未知の脅威に対する防御力が向上するほか、パフォーマンスの大幅な改善、仮想環境・モバイル環境への対応が図られている。

この「Symantec Endpoint Protection 12」は、5月16日から同社のWebサイトにてベータ版の無償提供が開始される予定(限定500個)。

「情報セキュリティプラットフォーム」ゾーンでの主役はクライアント向けセキュリティ対策製品の次期バージョンである「Symantec Endpoint Protection 12」

「情報セキュリティプラットフォーム」ゾーンではほかに、情報漏えい対策(「Symantec Data Loss Prevention」など)や仮想環境に対応したソリューション(Altirisソリューションなど)の展示が行われている。

シマンテックブースの受付

今回のブース取材にご対応いただいた同社 フィールドマーケティング部 マーケティングスペシャリスト 木村泰介氏