【レビュー】

発売20周年を迎えた「Adobe Photoshop」 -その進化の歴史を振り返る

T_SAEKI  [2010/04/05]

フォトレタッチソフト「Adobe Photoshop」が、2010年2月19日に20周年を迎えた。デザイナーやフォトグラファーはもちろん、多くのビジネスユーザー、コンシューマーに支持され、No.1フォトレタッチソフトとして君臨しているPhotoshop。市場に登場した「Photoshop 1.0」から、一昨年発売された最新バージョン「Adobe Photoshop CS4」まで、ユーザーのニーズや世相の変化を取り入れながら確実な進歩を遂げている。そんなPhotoshopの誕生から現在までの変遷を紹介する。

「Photoshop」の原型「Display」誕生

Photoshopが産声を上げたのは、1987年のこと。ミネソタ大学の博士課程に在籍中だったThomas Knoll(トーマス・ノール)氏の組んだプログラムが、Photoshopの原型となる。当時は、モノクロ画面にグレースケール画像を表示するためのソフトウェアだった。

「Photoshop」の原型となったソフト「Display」のスプラッシュ画面(起動時に表示される画面)。バージョンは「0.7」

Thomas Knoll氏は、実弟John Knoll(ジョン・ノール)氏と組んで開発を進め、1988年にスキャナメーカーのバーニースキャン社にライセンス供与する。このときのソフトは、スキャナー付属ソフトとして約200本出荷された。バージョンは「0.87」。

「Adobe Photoshop 1.0」誕生

1990年2月、ライセンスを取得したアドビ社から、「Adobe Photoshop 1.0」が発売される。当時はWindows 3.1発売前だったため、リリースされたのはMacintosh版のみ。Windows版の登場は、4年後にリリースされる「Photoshop3.0」まで待たなければならない。

Photoshop 1.0では、カラー補正やトーンカーブ、レベル補正などの色調補正機能のほか、画像の別の部分をコピーして写り込んだキズや不要物を消すスタンプツールが搭載されていた。Photoshopが日本市場に登場するのは、それから約1年後のことである。

「Photoshop1.0」。当時はMacintosh版のみ

ペンツールやパス機能を備えた「Photoshop 2.0」

1991年、ペンツールやパス機能を備えた「Photoshop 2.0」が登場。一足早くデビューしていたドローソフト「Adobe Illustrator」とともに、出版・印刷業界で急速に広まっていった。1993年には、フローティングパレットやクイックマスクに対応した「Photoshop2.5」がリリース。1993年といえば、マイクロソフト社からWindows 3.1が発売された年でもあり、これまでMacintosh版のみだったPhotoshopも、Windows対応版が用意された。Windows版の出荷は、Macintosh版から2ヶ月後。現在のように、Windows版とMacintosh版が同時発売されるようになったのは、「Photoshop 4.0」以降のことである。

「Photoshop 2.5」でWindowsに対応した

「Photoshop 3.0」でレイヤー機能が登場

Photoshopにレイヤー機能が追加されたのは、1994年に発売された「Photoshop 3.0」から。画像を複数の層(レイヤー)に分け、特定のレイヤーだけを編集・移動できるようになったことで、操作性が格段に向上した。

レイヤー機能が搭載された「Photoshop 3.0」

「Photoshop 4.0」でさらなる進化

1996年発売の「Photoshop 4.0」には、色調補正の設定をレイヤーに記録する調整レイヤーのほか、一連の操作や設定を記録し、複数のファイルに適用するアクション&バッチ機能などが搭載された。

「Photoshop 4.0」ではバッチ処理機能をサポート

Web関連機能を加えた「Photoshop 5.5」

1998年発売の「Photoshop 5.0」では、操作履歴を記録するヒストリー機能や、編集可能なテキスト入力をサポート。1年後、「Photoshop 5.0」にWeb関連機能を加えた「Photoshop 5.5」がリリースされる。

ヒストリー機能を備えた「Photoshop 5.0」

「Photoshop 5.5」ではWebグラフィックの作成機能が追加された

「Photoshop 6.0」では、レイヤースタイル機能が追加

その後もPhotoshopは順調にアップデートを重ねる。2000年発売の「Photoshop 6.0」では、レイヤースタイル機能が追加。ツールオプションバーは、このバージョンからの登場だ。

「Photoshop 6.0」ではツールオプションバーが常設された

「Photoshop 7.0」でペイント機能も大幅強化

2002年発売の「Photoshop 7.0」は、修復ツールとして「修復ブラシツール」、「パッチツール」が新たに追加。ペイント機能も大幅に変更された。

ペイント機能が刷新された「Photoshop 7.0」

「Photoshop」から「Photoshop CS」へ

2003年に発表されたバージョン8.0からは、統合パッケージ「Adobe Creative Suite」の一製品となり、製品名もそれまでのバージョン表記から「Photoshop CS」に変更された。スプラッシュ画面やパッケージから「目」の画像がなくなり、寂しい思いをしたユーザーもいたことだろう。2005年には、「Photoshop CS2」が登場。スポット修復ブラシや赤目修正ツール、レンズ補正フィルタ、スマートシャープ、Vanishing Pointフィルタが新たに搭載され、画像ファイル管理ソフト「Bridge1.0」が同梱された。アドビ社がマクロメディア社を買収したのは、この年の出来事だ。

「Photoshop CS」。パッケージやスプラッシュ画面から目の画像が消えた

「Bridge1.0」が同梱された「Photoshop CS2」

「Photoshop CS3 Extended」の登場

2007年に登場した「Photoshop CS3」は2種類。1つは、CS2の後継となる「Phoshop CS3」。もう1つは建築、エンジニアリング、医療、科学分野向け機能を加えた「Photoshop CS3 Extended」。Photoshop CS3ではIntelベースのMacintoshをネイティブサポートしたほか、クイック選択ツールや境界線を調整などの機能を搭載。「Photoshop CS3 Extended」は、「Photoshop CS3」全機能に加え、3D関連機能や測定・計算ツール、ムービーペイントなどの機能を備える。

「Photoshop CS3」はスタンダード版とExtendedの2種類

進化を続ける「Photoshop」

現時点での最新バージョンとなる「Photoshop CS4」が発売されたのは、2008年。GPUによる画像処理が可能となり、パンやズームなどの動作がよりスムーズになったほか、コンテンツに応じて拡大縮小を行う機能が追加された。

最新バージョン「Photoshop CS4」

次回は、Photoshopのさまざまな機能に焦点をあて、その変遷を紹介する。

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