25日、東京ビッグサイトで「東京国際アニメフェア2010」が開幕した。世界最大級のアニメーション総合イベントとなる東京国際アニメフェアは、2002年にスタートし、今回で9回目。各企業の新作アニメ作品の展示を中心に、ステージイベント、シンポジウム、コンペティションや各種商談などが行われ、4日間で約13万人の動員が見込まれている。
会期は28日までで、25日と26日がビジネスデー。27日と28日が一般来場者も入場できるパブリックデーとなっている。パブリックデーの入場料金は、当日券で大人1,000円、中高生500円。パブリックデーの開場時間は10時から18時まで(入場は17時30分まで)。
速報値として公式発表された初日の来場者数は13,076人。2009年に行われた前回の12,692人からは3.03%の微増となった。内訳は、国内来場者が11,659人(前回11,328人)、海外ビジネス来場者が776人(前回716人)、プレスが641人(前回648人)となっており、とくに海外ビジネス来場者の伸びが目立っている。その一方で小間数は615小間(前回615小間)と変わらないが、出展社数は244団体(前回255団体)と減少し、こちらは不況の影響をうかがわせる数字となった。
今回の会場で、各社が力を入れて出展していたのが、3D(立体視)映像作品。映画『アバター』の世界的大ヒットが呼び水となってか、今年3D映画として上映される作品から、実験段階のものも含めて、各ブースで3D映像が積極的に出展されていた。まだまだ発展途上の新分野であり、玉石混交といった趣もあるが、3D映像が2010年代前半のアニメシーンの大きなトレンドとなるのは間違いないようだ。実際に飛び出る感覚や奥行き感などは、記事ではなかなかお伝えしにくいので、ぜひ会場に足を運んで、自身の目で確かめてもらいたい。
以下、初日の会場の模様を駆け足でお伝えしていく。ステージイベントなどは、いずれ別記事を設けて紹介する予定なので、そちらもお楽しみに。
今回の目玉はなんと言っても3D映像! こちらはバンダイナムコグループのブースで出展された『ヒピラくん』 |
NHKブースでは『忍たま乱太郎』のCG作品を3Dテレビで上映。裸眼で見られる方式で、メガネをかける手間もないとあって、多くの人が足を止めていた |
『ALWAYS 三丁目の夕日』などを手がけた白組のブースでも3D作品を上映。こちらもなんとか写真に収めようとトライしてみたものの……いまはこれが精一杯 |
こちらは3D作品として今年公開される特撮映画『牙狼<GARO> ~RED REQUIEM~』のブースから。映像は特設のクローズドシアターで上映 |
アニマのブースには裸眼3Dディスプレイを設置。こちらは初音ミクが歌う「君に、胸キュン。-浮気なヴァカンス-」のプロモーション映像 |
これぞ3D映像の正しい使い道? 同じくアニマのブースに出展され、フィギュアやマウスパッドの展開も予定されているセクシーさ全開の『艶華王道
ダイ☆ショーグン』 |
『鋼の錬金術師』のボンズが、『スパイダーマン』のスタン・リーとコラボしたアクション大作『HEROMAN』。4月スタートの注目作として、ステージイベントも満席となった |
今年とくにオリジナル作品に注力している、アニプレックスブース。大型モニターには6月公開予定の映画『宇宙ショーにようこそ』の特別映像が上映され、華やかな一角となっていた |
今回のアニメフェア最大のダークホース!? 東映アニメーションブースで上映された『SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK』。『宇宙海賊キャプテンハーロック』を最新のCGアニメとしてリメイク |
こちらもまさかの隠し玉! 同じく東映アニメーションブースで上映された『GAIKING』。懐かしの『大空魔竜ガイキング』を『アバター』で使われたCG技術「Light Stage」で映像化 |
スタジオジブリブースでは、この夏公開の映画『借りぐらしのアリエッティ』を中心に展示。こちらは会場では配布されないが、前売券の特典となる豆本。貴重なイメージボードが多数掲載されている |
ノイタミナブースでは「ARブース」と題して、AR(拡張現実)やiPhoneを駆使したユニークな作品紹介が行われた |
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